IndexNo:589:社長のメーッセージから

今週の切花は、取扱数量、単価ともに前年を上回ることができ、取扱高も増加している状況です。大菊類は中値安定での取引、草花・洋花・球根類も堅調な取引ができているようです。しかし、一昨年のリーマンショックの続落した時期と比べると微増の状況であり、この業界がいかに低迷しているかが数字上では出ていると思います。今年の夏場の高値が続いての取扱高でありますが、平成17年と比べるとなんと15%減と云う数字であります。当社の社員にも「取扱高が伸びたと思ってはならない。5年前と比較せよ」と何度となく言い聞かせているところです。鉢物も花苗を中心に草花・洋ラン類と好調に販売できており、取扱数量、取扱高ともに増加しています。来週からは年末ギフトの市も控えていますので、今の頑張りで販売できればと願っているところです。12月の菊類、球根・草花類と生産量の増減の情報が色々な市場から入りますが、確実なところは12月初旬になると思います。

今日は、毎月、給与支給日に伝える「社長のメッセージ」から11月分を掲載致します。

今月のメッセージ   平成22年11月

もうひとつの目の行き先

毎日のお仕事、本当にご苦労様です。10月末で取扱高が一昨年のレベルまでにいきました。今年は、全国的に取扱数量が減少している中、また、夏場の高温と集荷が困難なところに、よく動いてくれて、前年の入荷量(切花)をアップしてくれて心から感謝です。鉢物の担当者のみなさんも口蹄疫でのギャップを乗り越えてくれ、勝負は11月からと云う強い気持ちで頑張ってくれて重ねて感謝です。総務の皆さんも営業の皆をサポートしてくれたことの結果がこの成績です。有難うございます。

北朝鮮が韓国領土に砲撃してから、昨晩のニュースは、これがトップでの報道でしたね。そのテレビに映し出される映像は、韓国の北方限界線に近い延坪島(ヨンピョンド)に北朝鮮からの砲撃で被弾するものが多くて、島の人達が大変なことになっていることでした。もちろん、島の人達にしてみれば、突然の砲撃で目の前に着弾するわけですから不幸なことです。しかし、韓国軍も北朝鮮に向けて80発以上の砲弾を撃ち込んでいることで、北朝鮮の着弾した様子は映像に映し出されてはいません。もしかしたら、北朝鮮の罪のない人達にも死傷者が出ているかもしれません。私は、北朝鮮の非は認めますが、一方的な映像の矛先は、双方にどんなことが起きているかはわかりません。アジア大会のサッカーでも同じことが言えます。日本イレブンはイランを破り、決勝進出を決めました。しかし、イランでは、日本イレブンのラフプレーが同国のテレビで話題となり、ニュース放映されているくらいなのです。

私たちの仕事でも同じことが言えます。数ヶ月も前から動いて結果に出なかったこと、生産者・取引先の方々と「これでいきましょう」と協議を進めて上手くいかなかったこと。その結果、取扱高で繁栄されずに苦しみ悩んだことありませんか。私は、数え切れないくらいあります。でも、皆さんの動いている姿を私は色々なところから見ています。決して、皆さんを同じ方向から見たりすることはありません。人間、不器用な人も世渡りがヘタなひとも居ます。私が同じ方向から皆さんの映像を見るとしたら、仕事を任すことも、皆さんを育てることも将来を約束していくこともできません。『仕事というのは苦しんで、悩んで、失敗して成長していく』ものです。コツコツと自分の仕事を進めていく、そして、いつの日か悩み、苦しんだことを克服してからこそ「次」があるものです。「前に、前に」です。決して後ろや左右を見てはいけません。後ろや隣は良く見えるものです。前進あるのみです。さあ、年末商戦まで1ケ月となりました。みんなで頑張っていきましょう。
                             代表取締役 小倉幹哉