IndexNo:590:当社の年末商戦パート1 「今できる販売目標を」
今週の切花は、取扱単価で昨年並み、取扱数量は大菊類を中心に全体的に増加、取扱高も前年比増となっています。小売事情は厳しくなっているものの、葬儀需要に支えられている状況でした。12月に入り、気温も徐々に下がってきており、来週中頃は、南国宮崎でも最低気温が0度になる予報が出ており、年末商品の生産にも多少なりとも影響が出てくるのではないかと思います。鉢物は依然パンジーを中心とした花苗が好調で販売できています。また、草花類も先週に引き続き、強含みの取引となっているようです。 さて、今年の年末商戦を含めた12月の入荷(出荷)状況でありますが、若松10%・千両20%減であり、切花で、大菊類は白大・前年並み、赤大10%減、SP菊・ほぼ前年並み、小菊と黄大は沖縄産の減少の影響で15~20%減となっています。鉄砲百合は減少傾向でありますが、LA・オリエンタル百合でカバーしなくてはいけないと思っています。これに関しては、近年の動きとしてLA・オリエンタル百合の伸び率(取引量)が増加して、小売・葬儀需要での主流になっている為です。この、鉄砲百合に関しては、県内でも生産が減少していますが、今、生産されている方々の商品を確実に販売していくよう努力していきたいと思います。草花、洋花は、例年(昨年)並みでの入荷量になりそうです。小売事情では、今年になってから一店舗あたりの「来店顧客数」が増加していることがプラスポイントとなっているので年末商戦でも大きな崩れなく取引ができると思っています。この業界にも『そろそろの春』がきてもいいのではないでしょうか。 明日、「松市」が開催されますが、今年も、いかに上級品を販売できる(高値ではなく平均値で売る)かが、ポイントになるようですが、その為に何ヶ月も動いてきたので頑張って販売していきたいですね。また、松市終了後に年末商戦に関しての営業会議を開催する予定です。各担当の報告・協議は勿論でありますが、今回は、平成18年度から21年度の4月~3月の1年間、そして18年度から22年度までの4月~11月までの切花、鉢物の『品目別、取扱数量・取扱単価・取扱高』を会議用のデータとして配布する予定です。この4年~5年間の品目別で人気度及び生産現況が変化していることが一目瞭然だからです。 カーネで例えますと18年4月~11月が30万本で@44円、22年4月~11月は53万本@50円と云う結果が出ています。理由として小売、婚礼需要にプラスして葬儀需要でもカーネの仕入が増加していることを意味しています。逆に夏場の高温の影響もありますが、鉄砲百合(新鉄砲含む)は、18年度が22万本@64から22年度は12万本@67円という数字が出ております。これは、葬儀需要でのLA・オリエンタル百合を業務に利用する比率が高くなっているかであるようです。 これらのデータを詳しく説いてみていくと『今、何を優先的にしていかなければいけないか』が判ってきます。今後の営業社員の動きにも影響していくし、品目で人気・不人気が表れてきますし、その問題点をいかに解決して、取扱数量の減少してきた品目を人気回復させていくかの『目標』も出てくるものと思います。 (注)上記の情報は、あくまでも当社(取扱高・約22億)のものであり、全国市場でのものではありませんのでご了承ください。 |