IndexNo:592:お客様第一主義の根底
今週の切花は、取扱数量・単価ともに前年並みで推移しています。毎年の傾向でありますが、松市と企画市(千両他)の間は、小売事情も厳しくなっていることと、Xmas商戦、年末商戦を控える週と云うことで活気がないことも、ひとつの要因だと思っています。鉢物は取扱数量、取扱高ともに前年を上回っており、来週の最終市にむけて良い販売ができました。当社では、松市・企画市の買上、そして20日(月)~29日(水)の買上代金は、翌年の2月でOKと云うシステムを数年前から実施しています。商戦での資金を銀行等の金融機関から借入れしないで済むので、仕入・販売をより安心して尚且つ計画的にできる優位さが買参の方々にあるようです。 さて、来週中盤から年末商戦に入りますが、白大菊は前進気味で27日以降の2L品が激減する予定です。黄大菊は22日から例年どおりの入荷、小菊類は激減の予定で続伸傾向にあります。草花・洋花類はXmas商戦以降も例年並。球根類はオリエンタル・LA百合共に微減傾向にあるようですので、年明け用の葬儀在庫は24日~27日に仕入を計画したほうが良いようです。 また、今日の18日に企画市(千両、南天、梅。塗物、加工品)が開市されました。千両は、夏場の高温、そして裏作の影響もあって入荷量が減少して、例年より1.5~2割高、梅・南天は例年並みの取引でありました。松市もそうでありますが、今回の企画市もセリ売り、相対販売ともに安定した取引ができましたことは、荷主、買参人の方々に心から感謝しているところでございます。「口蹄疫」で厳しい状況を乗り切ったことで『頑張ろう宮崎』の合言葉のもとに県民一丸と、そして業界一丸となって盛り上げていく所存であります。 ところで、私が最近、想うことがあります。日本でいちばん広い湖は琵琶湖ですが、2番目、3番目はどこか?また、日本で一番高い山はわかりますが、4番目はどこなのか・・・。これは辞書をひけば誰にでもわかることであります。しかし、日本でいちばん大きなデパートは何処ですか?と聞けば、関西の人は高島屋、東京の年配の方は日本橋の三越と云うそうです。山や川のいちばんが一つしかないのに、デパートのいちばんはたくさんあります。山や川は高さや大きさの基準がありますが、デパートや企業の基準は売上高だけでしょうか。私達、個々の判断で考えると価格での満足度、サービス・接客度の違いもあります。その回答である「いちばんの基準」は質問されるほうに委ねられているからです。花き市場でも、どこがいちばんかと質問してみると規模等の客観的な基準ではなくて、顧客が会社を選んでいく「主観的ないちばん」が選ばれているようです。それこそが、私たちの目指すものである『お客様第一主義』の根底だと思うのです。 |