IndexNo:595:「やっている、やっていない」ではなく「どこまでやっているか」が大事
先週の切花、月曜10日に取扱高・単価・数量は減少したもの、水曜からの寒気での影響で取扱数量は取扱単価・取扱高ともに増加しました。ここ宮崎でも0度前後の気温の中で、小売事情は客数減で販売において苦戦しているのが現状であります。セリ・相対販売は、菊類・球根類・草花類の入荷量が減少傾向の中で葬儀需要での取引が単価を押し上げているのが現状です。今週もマイナス気温の中での取引が続くので、取扱単価はこのまま現状でいくものと思っているところです。鉢物は、寒気の影響で取扱高・数量で減少しているものの、取扱単価は昨年比を大きく上回っているのが現況であります。 私たち、一般の人達で云える事でありますが、高額な商品の買物となると、情報(チラシ・Web)と資金(購入資金または割賦期間)と行動(量販店かWeb店)での購入になりますね。昨日も液晶テレビ購入のことで社員と話をする機会がありまして、個々の意見が飛び交い、私も面白い意見を聞くことができました。最近、液晶テレビ(HDD付)を○万円で購入した社員の話を聞いていると、○○メーカーがイイとか、俳優の○○が宣伝してるから良いとか・・・色々ですね。価格もWebで購入したほうが安いとか、ネットオークション、家電量販店で購入した方がお得だとかの意見があり、早速、先週の家電量販店のチラシを見て研究しました。調べて分かりましたが、液晶テレビには、ハイビジョン、LEDハイビジョン、倍速・2倍速・4倍速とあり、また、ブルーレイ対応・ブルーレイ録画機能付、HDD付・外部HDD対応、3Dテレビ・3D対応のテレビもあります。メーカーも国産でも聞いたことがない会社の製品、有名な会社の製品もありました。チラシ等の表示価格が10日で変わることもあるようですし、量販店専用機種もあるようです。 さて、チラシやWebページや人からの情報で購入することは、時間と労力と資金がかかることは理解できました。しかし、販売する側から顧客については如何でしょうか。今回の4店の家電量販店のチラシだけみて分かったことがあります。チラシに掲載する家電の商品は、殆ど同じものは掲載されていないのです。価格も機種も「他社の真似」ではなく「他社との違い」を前面に打ち出しています。それは①Quality(品質)・Price(価格)・Service(サービス)で顧客に店舗と機種を選択しているのです。 皆さんはこんなの常識と思いでしょうが、私はこの中において学んだことがあります。それは、この当たり前のことを『やっている、やっていない』でなくて『どこまでやっているか』と云う、商売の深みのことなのです。上記のQ・P・Sを他の会社・業界より「少しだけよく」するなかで、消費の拡大や業界の繁栄と云う成功への近道となることが多いと感じています。物事を行うには、時間、労力等のリスクがあり、それなりの資金も必要でありますが、すでに市場があるところで他社、他業界と差別化するのなら、それだけ成功確率も高くなるはずです。 最近読んだ本の中には、5つのP=①Product②Price③Place④Promotion⑤Partneringと云うものがあるようです。これも勉強中でありますが、いずれにしても重要なのは、お客様の視点に立った他社、他業種との差別化であるということです。今年こそは、業界あげて一歩踏み出した消費拡大(パイの拡大)を行うではありませんか。 |