IndexNo:602:消費拡大を生産者の皆さんにも。今年がその第一歩。
今週の切花は、取扱単価(平均単価)は前年並みで推移したものの、取扱高、数量は減少しました。ただし、菊類・草花類も小高い取引であり、全般的には例年並み(3月第2週)の取引でありました。鉢物は、取扱数量は前年比より増加(一昨年よりは10%減)での販売になりました。取扱高、単価は前年並みとなっています。切花では、来週の婚礼需要が多大に見込まれるためにバラをはじめとする洋花・草花を含めて、彼岸用の菊類も好調に販売できると思います。婚礼に必要な商材に関しては、注文数が多発しており、ネット(Web)取引をはじめとする、早めの発注が必要となりそうです。 春の彼岸情報でありますが、大菊類では、全体的に出荷遅れが目立って、白・赤系が月曜(14日)頃から徐々に増加の見込み。黄系は水曜(16日)からハサミを入れる生産者が多いために注文の多いM・S商品のカジュアル用は完全に品不足状態で市場泣かせの状態が続くようです。小菊類は沖縄頼みとなりますが、前年高での取引を推移しなければ入荷は難しくなり、関西以東では、現在でも堅調な取引が続き、強含みの取引なので地方の市場も取扱単価を上げない限り思うような入荷量は見込めないと予想しています。球根・草花・洋花類は順調な入荷を見込めますが、来週の婚礼需要で続伸(上がった相場が引き続き上昇すること)での取引となるので、品目・品種によっては品薄高もあると予想されます。鉢物も好調な販売が維持できており、一雨ごとに暖かくなる(春彼岸)季節なので、絶好の「春植えシーズン」での取引となるようです。 生花商を含めた消費拡大は数多くありますが、生産者の皆さんが積極的に参加するイベントは、品評会(展示)等が多く、個々が参加して消費拡大を行うことは、まだまだ少ないようです。私は次年度(4月以降)に各グループ、団体に一定の予算付けを行い、生産者の皆さんが行う消費拡大を目指していこうと思います。現況でいくつかの「鉢物」のグループに市場視察や生産地視察を中止して、消費拡大に繋がることを考え次年度の行動計画を作成していただくよう指示したところもあります。その為には、市場からの補助金(予算付け)を含め、生花商の皆さんの協力(コラボ)もお願いしていくことを約束したところです。確かに多額の予算付けは厳しいでしょうが、何かのアクション(行動)に火をつけ、皆を動かす意味では大事なことだと考えています。私達、市場が行動を起こしていくことで、業界全体に消費拡大の大事さを再認識させていく、それが宮崎県の花き業界の第一歩だと思っています。 |