IndexNo:608:「最善を尽くしている」より一生懸命の方が良いと思う
今週の切花は、取扱数量・取扱高は増加したものの、取扱単価は下げた状況でありました。菊類は横ばいで、草花・球根・洋花類は弱含みの取引となっているようです。今後の販売面においては、リップ・スイトピー等の品目の生産が終了し、入荷量も減少傾向にありますので多少なりとも小戻しでの取引になるのではないかと思っているところです。鉢物は、取扱数量は微減したものの、取扱高、単価ともに増加しています。野菜、花苗を中心に草花・洋ラン類と好調に販売できています。昨日から母の日用相対商品の展示と注文が始まりました。完売商品も出ており、好調な滑り出しだと感じています。しかし、昨年4月比では、鉢物の売り日(セリ日)が一日少ないので、できる限りの営業・販売をしていくよう指示しているところです。 宮崎中央花きでは、年末に続き、母の日商戦でも精算会社への支払い猶予期間を設けることとなりました。4月25日から5月6日までの買上代金は、6月28日での支払い猶予となります。昨年から口蹄疫、今年の新燃岳の噴火による影響等で買参人の方々も厳しい小売事情となっており、出荷者(生産者)も同じ状況であります。ネット(Web)取引、相対、セリ売りと元気な「確実」な取引ができれば、必ずに荷主の方々にも繁栄できるのではないかと思っているところです。 前回の年末での猶予期間実施についても管内市場から苦情が多々ありました。しかしながら、その市場での特徴を生かしながら営業を続けていくことは、何処も同じだと思います。大型市場ではOKで当社ではいけないのでしょうか。昨年の地銀(宮崎銀行様)にお願いしての消費拡大(市内33支店へ無償で花々を飾って頂くこと)でもそうです。ひとつの行動を起こすことで顧客数が増加してショップも繁栄していく。市場の経費はかかりますが、何かをすることではなく、何かを興していくことが大事ではないでしょうか。 いいことなら前例があろうがなかろうが、実行すべきだと思います。特に不景気、業績低迷の折には、前向きの姿勢こそが必要です。もちろん、役員・社員が許可なく承認もなく、自分勝手な暴走をするのはよくありません。しかし、「前例がない」の一言でやすやすと引き下がるべきではないと思います。状況が変われば、可能性があるかもしれないと云うことぐらいは最低限検討されてしかるべきだと思うのです。 「私は最善を尽くしている」というのは、イメージとしては、そんなに悪くないはないように思えますが、「最善を尽くしている」とは、裏返せば、「これ以上、やりようがない」と云うことになり、結局はマイナス的な発想と云わざるを得ないのです。一生懸命にやったが、他にもっと良い方法があるかもしれない、という「謙虚な心構え」から『改善』『進歩』『創意工夫』が生まれてくると思います。 |