IndexNo:620:CPシステム・金融関係の危機管理
一昨日から福岡へ会議の為に出席し、コラムの掲載が今日になりましたこと、ご了承ください。 今週の切花は、4日(月)は取扱高・数量・単価共に増加しました。しかし、6日・8日と昨年の単価高の取引日と比較して、取扱数量は増加しているものの2日間ともに取扱単価は落ち込んでいます。尚、週全体でみれば、前年比はクリアしたようです。入荷も県内産(暖地物)が減少し、高冷地や東北産の球根類(オリエンタル等)・草花類(トルコ等)が徐々に増えてきている状況であります。鉢物は昨年7月の販売日が5週ありまして今年より1週売り日が多いので7月鉢物市の取扱高はマイナスになるでしょうが、前年を取扱高においてクリアできることを目標に努力していきたいと思います。尚、7日鉢物は取扱高・単価・数量共に増加・高く取引されているので大いに期待しているところです。 市場の危機管理についてお話をしていきます。3.11の震災・津波にて東北地区の魚市場をはじめ花・青果市場も大きな打撃を受けました。建物をはじめとするCPシステムの損傷または流失において市場開場も遅れ、支払い業務もできないでいる状況が続いたそうです。今週7日に福岡にて「西日本花き卸売市場懇談会」が開会されました。私の議案提案は、①非常時のCPシステム(サーバー)のデータ管理について②支払い業務(市場は荷主さんに代金を支払う義務があることと、社員への給与を支払う義務)他においての3つでありました。例として、銀行が津波・地震等の天災にて、大きな打撃を受けて機能が全くできないでいる状態が続きます。そうしますと支払業務の体制については遅延して荷主さんにご迷惑をお掛けすることになります。また、社員にも生活費が支払えない状況が数ヶ月も続きます。その「危機管理」について、出席された市場の代表者の皆さんの多くはCPシステム管理体制は考えていらっしゃいましたが、金融関係での『危機管理』は考えていなかったそうです。このことは、これからの早急の課題として西日本の市場で協議していくことになりました。 先週にお話しました「都城園芸花市場との新会社設立」についてでありますが、その設立目的として、①取引をお願いしている生産者(荷主)の皆さんをはじめとする買参人・仲卸等を守っていくこと②今後起こりえる大型市場や隣県市場との販売競争に打ち勝つため③消費者の皆さんに安定した花々を供給していくこと③両社の財務体質の強化による安定な経営ができることと両社の存続。このことを目的として両社の株主総会にて議案決議となり、第1回の「設立委員会」が6月に開催されたものであります。 この新会社に関しては、詳細において両社で協議して骨格をつくり、両社の営業担当が実務レベルで協議をしていくことになっています。新会社は、『合併』ではありません。吸収した、されたことではありませんのでご確認ください。おそらく、「個々の市場は残していくことと」「持株会社での新会社設立」と云うことになるのではないでしようか。私が両社の株主総会で申し上げたのは「メリットを探し考えて、利益に繋げるようにしていかなければならない。逆にデメリットは削除しながら、メリット方向へ転換していく」ことを述べました。まだまだ詳細については決まっておりませんが、云えることだけは『ひとつ』。都城園芸花市場と宮崎中央花きは生産者(荷主)・買参人・仲卸、共々「良い仕事をして、良いお金を取って、良い生活ができるよう」努力して参りたいと思っています。如何か宜しくお願い申し上げます。尚、両社は新会社を設立し、親会社が経営していくこととなり、決して『合併』ではありませんのでご注意ください。 |