IndexNo:623:7月も今日で終わります。

今週の切花は、高温で高値で取引された前年と比較し、取扱数量は減少し、取扱単価は下落、取扱高も減少しました。しかし、婚礼・葬儀需要と菊類・球根・一部草花類は単価を前年と比較してみても堅調な取引ができているようです。来週からは盆商戦前の集荷が始まりますので努力していきたいと思っています。鉢物は、取扱数量こそ減少しましたが、取扱単価は高く、取扱高は増加しました。

先週は菊類のお盆情報をご報告しましたが、やはり全国的に5日までは入荷量が減少するようです。今週から全国の取引市場からM・S品の注文が白・黄と一挙に増えてきましたが対応できないでいるのが現状です。入荷量が増えてくるのは、5~8日位からとなる荷主さんが多く、品種の関係もあり、M・S品(カジュアル物)は極端に少ないでしょう。正直、当社の顧客である買参人、仲卸が優先であり、今になってからの注文はお断りしなくてはいけない状況であります。

さて、球根・草花・洋花類に関する情報でありますが、球根類では、地元産でLA百合中心で通常、新鉄砲百合は福岡・大分産で通常通り、ホーズキは県内産が中心で6月の曇天続きの影響で実が固まる時にシミが入ったことで上級物が少なく、産地側は6日までの出荷終了計画(売り日・8日)なので早めの購入(昨年は盆直前にはナシ)が良いと思います。リンドウ・トルコ桔梗・バラ・カーネは通常通りの入荷。盆商品のパンパス・ハス等は例年通り。尚、台風9号が4日(木)に九州に再接近か上陸の予報であります。
台風情報は http://www.jma.go.jp/jp/typh/ 今後の台風の進路によっては情報を変えることとなりますので、来週の台風明けに再度、ご報告したいと思います。

九州の市場会議の時に講師で来られた、福岡の大庭宗一氏の『明日への伝言』の中から、私が好きな一言を書きます。私は社会に出て、ちょうど会社の中枢になりかけた時に自分の主張で大きな失敗をしたことがあります。この詩を読み直し、あの頃の自分の不甲斐なさが今でも消えません。成長の過程で、努力が報われずに自分の仕事が認められない・意見が通らない・賃金が上がらないことにも不満があり、ただ、ガマンしなくてはいけない自分が惨めに思ったことがありました。時代は違うけれども、あの時のあの思いは、皆、経験していくことだと思います。苦しい時こそ「耐えること」「前向きにあいさつしていくこと」が次のリーダーの一歩だと信じています。

題名 石の上にも  
どんな道でも簡単に究めることは出来ない。 最初は誰だって戸惑いがある。 無力感に苛まれて、もがいたり苦しんだりが続く、だが焦りは禁物だ。 花を咲かすには養分をしっかりと蓄えて根付くことである。 石の上にもの基本はやはり続けることにある。  半人前の間は自己を主張することは控えるべきだ。 まずは基本の形を作ることのみに集中しよう。 個性や才能は基礎がないことには生まれぬものである