IndexNo:633:市場の本質(基本)を大事にしていきます
今週の切花は、取扱数量は減少したものの、9・10日の婚礼需要と葬儀需要ですべての品目で強調な取引でありました。菊類でも激減しているSP菊・小菊・白菊が高値で取引され、取扱単価は大幅に上がり、取扱高も増加しているのが現況であります。この品薄の状況は10日位かかりそうで買参人・仲卸・花商の皆様にはご迷惑をお掛けしています。来週後半には白大菊も増加傾向にあるようなので、今しばらくご辛抱をお掛けしますことお許しくださいますようお願い致します。洋花・草花類を含めSP菊・小菊は、まだ先が見えない状況で集荷に全力をあげて対処していきます。鉢物は秋苗物が好調に販売されて取扱高・数量・単価ともに前年を上回っています。これからのシーズンにむけ担当も出張続きで集荷体制の確立にて大変だと思いますが、事故なく元気で貴社してもらいたいと思っているところです。 ところで、当社が農水省の市場再編にて地方卸売市場化に進んでいるのはご報告したとおりです。しかし、『つまらない噂』が他市場から流れていることがわかり憤慨しているのも事実であります。それは、当社が地方卸売市場へと変更した後は、手数料率(現状10%)が11%だとか12%になるとか、本当に考えられないような「数字」「うわさ」が、県内生産者の皆さんの中で一人歩きしています。この件に関しては、市場運営委員会でさえ決まっていないこと、現状の地方卸売市場手数料率の範囲内で進むべき検討の最中にて、このようなことになり残念でなりません。確かに営業は、その努力・行動で「取った」「取られた」があるでしょう。しかし、同じ舞台でいくのなら、もっとフェアにいきませんか。真っ向勝負でいきませんか。 私見でありますが、当社は市場間取引で年に数百万の「赤字」が何年も続いてもやめませんでした。しかし、いつかは相互での「取引」を超えた何かが残ることを信じて「会社」あげて努力・我慢してまいりました。そのことが今の荷揃えに繁栄していますし、結果的には、取扱数量の伸びに関して数字で残りました。もちろんでありますが、セリに朝早くから、遠くから来て購入していただいているお客様が第一であることは間違いありません。また、顧客が欲しいときに欲しいものを揃えていく手段、手法で満足をしていただけることも市場の仕事であります。私はこの『基本』を忘れないように今後も営業を続けていく所存であります。 今日は早朝から「真っ青な空」です。本当に苦しい時、壁にぶつかりどうしようもない時、赤字を計上し何度もやめようと思った時、その時の空を眺めるような余裕もなかった筈です。そのことを自分の背中から振るい落としたい気持ちで、亡くなった「母」と「兄」に『どうすれば・・・』と相談していました。これからもそういうことがあるでしょう。母が云っていた『塩の辛さはなめてみて』、兄が云っていた『前へ前へ』を心で唱えながら頑張っていきます。 追伸 乱文にて失礼致します。 |