IndexNo:650:さりげなくエルメスのバーキンを持ったお客様
このところの寒さの影響から、今日(3日)の切花市は、30日(月)から反発して強調での取引となりました。葬儀需要での「買い」が強く全品目において堅調に販売できていました。来週に関しては、雪・寒気の影響で入荷量が減少傾向にあるので、しばらくは品薄感での取引が続くものと思われます。鉢物は取扱数量・単価共に前年を上回りましたが、切花同様に生産面(入荷)でも寒気の影響が出ており、小売事情同様に心配はしている状況です。 1月単月の取引状況でありますが、切花93%・鉢物101%となり、前年比96%となりました。後半の切花の取引額減少が影響したものでありますが、累計では99%(買付別)となっています。1月単月で考えますと、5日からの営業なので、月単位の取扱額も大きくなく、前年と比較しても単月では700万の減少となるだけで、今後の営業体制に問題が出るわけではありません。これからの2月から3月までにラストスパートといきたいのですが・・・・・。 先週の25日から31日まで大阪・福岡・東京と出張してきました。地方(公設)化にむけた行動でありましたが、有意義な協議ができ取引会社各位に心より感謝したいと思います。また、今後の協力もお約束いただき、これからの営業にむけて社員一同努力いたす所存であります。ファッションと「花」は関係しているのは皆さんご存知の通りです。大阪にて滞在中に梅田のショップの見学に行ってきた時のことです。バレッタとカシミヤのセーターを着て、手にはエルメスのバーキンを持ったお洒落なご婦人がいらっしゃって2万円のバラの花束を注文されていました。バラの品種を指定されて、葉物もアレカヤシを指定されての花束でした。かなり花好きでいつも買われているのでしょう、流石に大阪だと思いましたが・・・。顧客は品種指定(バケツにある)しておりましたが、店員は別のP系の大輪を必死で勧めており、顧客とのやり取りが面白い(失礼ですが)ものでありました。その店員さんは、P系のバラを産地から生産者(○○歳の人が作っており、ガラスハウスの生産体制まで知っている)まで説明され、その後には「このバラは来月の中旬まで花持ちします」と自信を持って顧客に売る姿勢であります。最後には「貴方、詳しいのね」「じゃ、それにして」との注文です。 全国の小売店にお勤めになっている店員の方々が、ここまで知っていると、ここまで説明できると顧客はたとえ好きな花々を指定していても変えて購入してくれる。それが顧客側からすれば迷惑なことかもしれませんが。要するに「花々の情報を詳しく知っている」ことに関してはすごいことであり、学ぶべきことでもあると思います。私達、市場はこれから、小売の前線で働いている店員の皆様にどの様に情報を流すか、そして勉強していただけるかがポイントとなるのだと確信しました。このことを、当社の花商さんにもお話して、早めに動いていきたいと思います。『大きな目標より目の前の状況改善から進めていく』それが業界生き残りのひとつだと思うのです。 |