IndexNo:651:経験することで「不景気を如何とらえるか」
今週の切花は、取扱高・数量で減少、単価高での取引となりました。昨年同週の月~金曜日の市況を比較して、大菊類は入荷量変わらず↑・SP菊は規格外品の入荷増で↓・球根類は入荷減で↑・カーネ系変わらず・バラ系は入荷減で↑・草花系はトルコを除く品目で入荷減の↑・デンファーレは入荷が減少で↑となっています。このところの寒波も影響してからか、小売事情も厳しくなっているものの、葬儀需要での好調な取引が続いているようです。この件に関しては、私のPCでの2月2週目の取引状況の比較にて↑↓をしています。中には品目での担当者との意見の相違もあるかもしれませんのでご了承いただきたく思います。鉢物は、単価が若干下落したものの取扱高・数量共に増加しています。 今週8日(水)・9日(木)と北九州に九州卸売市場連合会の研修会と九州生花商連合会の大会に参加してきました。当社の花商組合の方々も参加されて盛大な中に開会されました。コンテストでは、ファイナルまで残られた当社花商の「黒木」さんが第2位と優勝まで一歩届かずと云う残念な結果になりましたが、それでも、いつかは1位になれる、いちばん近い「第2位」となられ、今後の目標ができ、今以上の経験と技術を積まれていけば、必ずに目標が達成できるものと信じているところです。まずは「第2位本当におめでとうございます」・・ファイナルに行けなかった人達も「紙一重」の差であったと思います。私も研修会を抜け出して2次審査を見てきましたが確実にそう思いました。しかし、大事なことは、宮崎から北九州まで車で5時間はかかるでしょう。何人かで乗りあわせて行っている筈です。遠くで開催された大会にも参加する「意気込み」「努力」に敬意を表し、「感謝」したいと思います。いつかは、いつかは必ず目標が達成できると思います。それまでコツコツ・コツコツとやっていけば・・・・・頑張ってください。 九州市場連の会合での話し・・・・・・「不景気ですね。本当に花々が売れなくなりました。」と某花き市場の代表者の方・・。逆に「景気に花々の売りが左右されると思うな!」と云うのを、単なる精神論の掛け声ととらえてはならない。『理屈ではわかるが、現実は・・・』と云うのは泣き言にすぎないと思うのです。業績にかかわらず、規模にかかわらず、伸びるところは伸びているし、景気が全体に及ぼす影響はあるにせよ個々の企業努力で乗り切れるはずです。「市場(シェア)が小さくなっている」と云うのも、シェアのほとんどを取りつくした企業が云うのなら理解できますが、ライバル(大型市場)に多くを持っていかれている地方の零細な花き市場にとってはシェアの縮小を論じること自体、失笑を買うだけです。 私は大きなことは云えませんが、今までの経験から考えてみれば、全体の景気が悪くなって、業績が落ち込んできたとすれば、それは経営のどこかがおかしくなっているということを教えてくれていることと思ったほうがいいのかもしれません。自社の至らない点をハッキリさせて、改善に取り組めば、必ず成果はあがると思うのです。従って、不景気を打開するのに奇策は必要ないのです。ただ、普段よりはるかに冷静な分析と周到な準備が必要なだけなのです。できることを確実に実行する。お客様(ここでは一般消費者のことをいいます)の声に耳を傾けること、やるべきことは明らかになるはずなのです。 「差別化!」とは、どこもやっていないことをやることではありません。「差別化」は、あることを徹底してやることで、自社の特色が出ると考えたほうが現実的なことです。それは自社の強みであります。強みを伸ばすことが差別化になるのであると確信しているところです。 |