IndexNo:657:もっとも恐ろしい敵(ライバル)は内にある

今週の切花は、卒業式・離任式での需要において、草花、洋花、球根類と堅調な取引が続き、取扱数量は前年並みでありましたが、取扱高・単価共に大きく増加しました。菊類は、沖縄県産の小菊類が激減しているものの、SP菊、大菊2L品は好調に販売されています。鉢物は、取扱数量は微減となりましたが、近年の内での取扱高・単価は共に最高となり、切花同様の好調な結果となれました。年度末まで残り1週間となり、ラストスパートとして、取扱数量の増加・販売に努力するよう営業社員全員に指示命令を出しているところです。

一昨日に開催された「日本道経会南九州支部」の3月講演例会に出席してきました。講師は、二宮尊徳7代目子孫であり、関西学院大学講師の「中桐万里子」先生でありまして、講演サブテーマである「遠きをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」の中、学ぶことが多く、沢山のメモを取ることとなり、納得のいける学習をさせていただきました。是非、花き業界でも「講演内容が値する講師」なので、みんなで勉強していければと思います。年内には講師としてお願いしたいと思っているところです。

「敵は本能寺にあり」ではありませんが、業界のライバルは数多くあります。そのライバルの方々も現場の中で切磋琢磨して、必死で頑張られているはずです。花き市場も取扱数量を伸ばして、取扱単価を如何に平均した価格で販売でき、取扱高を伸ばしていくか。そして一般の消費者に如何に愛される・好まれる商品を提供できるかと云うことは同じことだと思います。もちろんのことでありますが、売る側・買う側の間に居ることを踏まえて、5対5、時には4対6、そして6対4の動きの中で仕事をしていかなければ、市場は潰れてしまいます。

しかし、いちばん怖いのは「内部の敵」が二つあること。それは、①会社で従事する全ての人間の中で、言い訳・責任転換・規律の乱れ・経営方針への造反など、会社という組織を弱体化させる病原菌が蔓延している状態であること②全員の中にマイナス思考が定着して自分自身の中に甘えの体質ができてしまうこと。いくら外部の敵(ライバル)に対して、強みを発揮できても取扱高の伸びに相応した内部の敵に対して対策を打たなければ、必ずにどこかの時点で破綻すると思うのです。

外に向けて発揮する自社の強み(サービス・人に優しい・本気でいく)をより強く、より持続させるために内部の管理がとても必要なのです。このことは簡単にはいくはずはありません。日常の行動・言動一つひとつの積み重ねによって築かれるものなのだと思います。私の頭の中に、会社全員の「行き先」があるとすれば、それは「ガマンして、みんなでコツコツと」だけだと確信しています。来期も・・・・一生懸命に