IndexNo:669:花き業界と環境問題についての意見交換
今週の切花は、お盆商戦の中で6日(月)は取扱高・数量、単価共に前年を下回りましたが、8日(水)では菊類の単価上昇により、すべてにおいて前年を上回りました。今日の10日(金)では相対、WEB注文を含め、せり場でも好調な販売ができたことで、対前年比で取扱数量(前年比3割増)、取扱高、単価共に大きく上回る数字を残せました。鉢物は、ギフト用の胡蝶蘭を含め、取扱数量・単価・取扱高で前年増となり、今後の秋物商戦にむけての堅調な取引でもありました。今年のお盆商戦は、全国的に菊類の出荷遅れの影響が大きく、菊類での取引量で取扱高が上下した年でありました。当社でもその傾向が大きく、13日以降に最盛期を迎える産地が出てきていることも今後の問題となりそうです。草花・洋花・球根類は商戦中は好調な取引の元で安定した販売ができてました。 先日、某大学の教授とお話する機会があり、花き業界の環境問題との関わりについて意見交換をさせていただきました。教授から企業の販売に関する環境事例を聞きましてキャッチボール方式により、質問・意見を述べさせてもらいました。私は、入院中に「コカコーラ社のいろはす」のお水を飲んでおり、その「いろはす」のペットボトルの薄さに驚いたこと、そして飲用後は、すぐにボトルをたたんで小さくできること等、感じたことを述べました。そのボトルの環境についての取り組みが、永い研究や試作によって実用できたことで、従来ボトルを踏んでラベルを剥がして大きな袋に詰めていく作業の面倒さが、軽く、薄いボトルで小さな子供でも畳んで捨てられることで、環境への意識が大人から子供まで広く持つようになったとのこと・・・・。 次に花き業界の環境問題の取り組みを説明したら教授は驚いていらっしゃいました。当市場では、「新聞等の紙類」「ppバンド等の資源ごみ」「不燃ゴミ」等の仕分けをしていること、「鉢物のプラ等の再利用」、切花時においてバケツ再利用によりダンボール類の減少が続いていること。そして開設者と市場協会との連携によるゴミ問題、発砲スチロールのインゴット化等を行っていることをお話しました。その中で、「では一般の花屋さんと生産者は何をされていますか?」と・・・。まともな返答ができない自分に恥ずかしさを感じたことも事実でありました。 知らないことを知っている、知らなければいけないことを知らない・・。まだまだ、業界の実情を把握できないでいる自分がいました。集める、売ることはプロであっても、環境に関する実情は何も知らないでいる。教授から云われた言葉『小倉さん、環境問題は知るか知らないではありません。やるか、やらないでいるかが最大の問題事項なのです。今後の業界に期待します。』身にしみた言葉でした。みなさん、これから一緒に頑張ってみませんか。 |