IndexNo:681:今月のメッセージ 24年10月から「感謝を込めて」

今週の切花は、入荷量も増加して、取扱単価も高く、菊類の白系を中心に全体的に強含みでの取引となりました。この状況は来週いっぱい続きそうで、仕入単価(買入)をどの値段で決めていくかは、寒暖の差が激しい日の14・15日あたり(最低5度予定)がポイントとなりそうですね。高冷地ものも減少して、暖地物が主体なので入荷は徐々に増えてくるものと思われます。鉢物は、草花、ラン、苗物類が好調に販売できており取扱高・数量共に増加しました。ポインセチア、シクラメン、シンピとギフト用も増加が見込めて期待がもてそうです。

今日は、毎月の給料日に社員に贈る「今月のメッセージ」を掲載します。当社と前身である宮崎花き流通センターで働いていただいたパートのNさんが先月15日で退職されました。Nさんとは同年代ということで本当にお世話になった方です。社員からも信頼が厚く、みんなから慕われる方でした。

今月のメッセージ 平成24年10月

平成になってから数年経ったときに私と同じ年齢の女性がパートで入社してきました。その人の名前は『Nさん』でした。同じ年齢のSさんとNさんが私の担当の仕事を手伝って頂くことになり、鉢物のシール(その頃はチョークで手書きして1枚ずつシールに書いて4cm幅の板に貼り付ける)での仕事がほとんどでした。切花は、今と同じく「運び」の仕事でした。しかし、当時は2本セリで行っており、ローラーの長さが15m位で荷物を置きに行くというハードな仕事でした。同年代ということもあって暇があればムダ話をしていましたね。私がローラーの横でギックリ腰をした時は、人ひとり乗るような押し台車で車まで急いで運んでくれた思い出があります。その時は、ガタガタと押していくと私の腰に響いて、二人でくちゲンカもしましたね。当時は常務に成り立てで、社長(父)や前社長によく怒られて落ち込んでいると、いつも社外のビニールハウスの中で励ましてくれました。今月に退社されましたが、社長室に挨拶に来られたときに目が合いまして、私は「永い間ありがとう、本当にご苦労様でした」と言葉を掛けたら、目にいっぱいの涙をためられておられました。この20数年の間、多くの思い出の中で一緒に過ごすことができて良かったです。本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

市場というところは、常に同じ顧客と付き合っていかなければいけません。そして同じ仲間とずっと同じ仕事の中で生きていく。時には我慢も限界で、口応えもしていくでしょうし、先輩・上司は好き勝手なことを云い命令していきます。その部分を辛抱して仕事をしていく。仲間に励まされ、仕事を淡々とこなしていく。励ましてくれる人達から「○○さん、今は我慢よ。頑張って」と云ってくれたとき・・・・本当に嬉しく励みになるものです。そういう人からの優しさを、次の人に気持ちをもって継承していく。そんな会社にしたいですね。そして「頑張って」と云ってくれる人に感謝していきましょう。私ごとながら、何千もの人達から「がんばって」って励ましていただきました。そういう人の中に居るから「がんばれる」のです。人に「感謝」できない人は、自分の中の自分を知らないかわいそうな人だと思うのです。

人の苦しみは誰にも理解できません。苦しみの重さもわかる筈がありません。でも、人の苦しい・悲しい気持ちに近づけることは誰にでもできます。そういう人間こそが宮崎中央花きで働く人達だと思っています。社員・パート・アルバイト・嘱託の皆さん、いつもありがとう。
      『人ってイイですね』                       代表取締役 小倉幹哉