IndexNo:682:机上のプランの弱さを知り、現場主義から徹して得る「新Webシステム」

今週の切り花は、前年比で取扱数量は日量2万本の増加はあったものの、取扱単価は高く取扱高も増加しました。また、SP菊・大菊類は入荷の増減と気温の低下で相場の高低が続き、集荷業務において次が読みにくい状況であります。他の草花・洋花・球根類は依然として強気配での取引であり、これらの品目が菊類の売上減をカバーしてくれている状況です。鉢物は、取扱高・数量・単価ともに前年並みとなっており、胡蝶蘭・パンジー等の花苗の入荷が少ない分、相場も高く取引されているようです。年末商品の若松・千両に関しては、8日(松市)・16日(企画市)となっており、入荷・生産情報は来週のコラムにてお知らせしたいと思います。

今月下旬に発表します、新しいWebシステムでありますが、今日はこのことについてお話します。今回のシステムについては、一昨年からの計画であり、現場主義的な観点から発案しました。机上のプランの弱さを知っている中での実践となりますが、あくまでも現場から得る「確信」が必要であることは間違いありません。日ごろから「良い会社」「強い会社」だと思うことに共通して云えることは、絶えずお客様の現場で感じること、そしてお客様目線で考えていくビジネスプロセスであることです。

実際にお客様が現況のWebシステムを使って購入していただいている中で、さらなるニーズが存在するのかを常にお客さまのふところに飛び込んで明らかにすること、お客さまの作業効率(仕入にかかる時間及び経費と利益を生む価格)という生産性向上、安全な作業環境づくりの為に新たな発案と提案することの重要性が大事だと思うのです。事業展開上の課題が発生した場合は、即座に生産現場や販売顧客の現場に飛んで現場で見て、聞いて考えながら、次のステップーの思考を進めるという態度も大事です。

机上という「頭」で考えるのではなく、まず実際の現場を確認し、実感することで「確信」に満ちた改善活動が可能になるわけですね。顧客(生産者・荷主・花商)の顔が見えるようになる調査を通して得られた「確信」や現場の環境を理解した上での「実感」というものは、改革を推進する立場にある私にとって、何にもまさる自信と革新にむけてのパワーを与えるに違いないのです。

先日、某団体の懇談会に呼ばれて出席してまいりました。トイレに入って面白い張り紙を発見しました。内容は「飲んだら母ちゃんが泣くぞ・飲んだら子供が泣くぞ・飲んで乗ったら皆が泣くぞ」という飲酒運転撲滅運動のチラシでした。このことを先輩にお話ししたら、このようなことを云われました。「お前が死んだらお客が泣くぞ・お前が死んだら社員が泣くぞ・生きていかなきゃ会社が潰れずぞ」と・・・。この言葉には、重みがありましね。翌日に会社で考えてみると実感します。生きていくには色々なものも必要ですが、やはり健康が第一ですね。考えさせられました。