IndexNo:701:今のままでは先が見えない、不透明だからこそ
今週の切花は先週に続き、軟調な取引となっています。とくに菊類、球根類は厳しい状況での販売が続いているようです。関東、関西の大型市場が、菊類・球根類が下げ相場なので運賃の節約?とも云えるような出荷をしてきている荷主さんもいます。しかし、日頃から出荷していただいている荷主さんには迷惑はかけられないので、あっちが下げたので、こちらへと云う身勝手な商品に関しては、それなりに販売している状況であります。菊類の軟調な取引も4月10日前まで続く見通しで、そのあとには激減していく予定ですので、仕入も在庫を考えながらの状況だとは思いますが、どこかで思い切った仕入をしていけば、急騰したときのリスクは軽減できるものと思われますので、担当者に早めに情報を取っていくべきでは。今週は取扱数量で約2割増、取扱単価で2割減という結果となっています。逆に鉢物は、取扱数量増・取扱単価は高く取引され、前年比を25%大きく上回る取扱高の結果となっています。 さて、今週も県西の小林・熊本の人吉地区の12件、日向、門川、都農地区の8件を訪問してまいりました。皆さん、Ipadの勉強会にいらっしゃる方々が多いのでも、機械セリについて聞いてみると「だいぶ慣れてきたけど、もう少し・・・」と云う意見が多かったですね。また、70歳以上の人達への「練習の成果と今後について」意見をお聞きすると、「大丈夫だからね、社長、絶対にがんばるからね」との嬉しいご意見もいただきました。 今日は毎月25日の給料日に社員に贈る「今月のメッセージ」を掲載いたします。 『今のままでいると先がない・見えない』 毎日のお仕事ご苦労様。年度末が近くなり、新システムの件、お彼岸商戦の件とみなさんも本当に忙しく活動していると思います。さて、花屋さんを訪問してのシステムの協力と説明も終盤を迎えました。延岡・日向地区、小林・人吉地区、北郷・日南地区、西都・佐土原地区、そして宮崎市10件ほど周ってきました。残りは宮崎市内と都城方面となります。 私は今回のシステムの報告において「市場も花屋も生産者も今のままでは先が見えない、不透明だから、今度のipadによる先進的な機器の導入を決断しました。」とのお話をしてきています。このipadはみんなが初心者だし、スタートはみんな同じから、もちろんセリ機として利用して頂くわけでありますが、自店の営業での活用や、配達等でのマップ(ナビ)表示、時間が余ればネットで遊んでいただくこともできる・・・・そして70歳以上の方々にはボケ防止にも繋がるからと笑いながら、にこやかな雰囲気でお話をさせていただいています。とくに70以上の方々には2度、3度と訪問して「如何ですか、慣れましたか」とお話したり、励ましたりしてコミュニケーションを取らさせていただいています。現在もこれからも、このipadを使っていってもらうために全ての花屋さんのご意見をいただいて、ご協力を仰ごうと思っています。 先に述べた「今のままでは先がない、見えない」と云う意味でありますが、異業種での交流で意見等をお聞きすると毎回「売れない」「人が来ない」「仕事やめようか」との意見が多いです。もっと深くお聞きすると「何十年も同じ売り方」「営業ツールすらない」「儲からないから子供に譲れない」とのこと。みなさん、よく考えてみましょう。私たちの業界でも同じことが云えるのではないでしょうか。それは、ネット(Web)は伸びてはいるが、他の市場も同じこと。他の市場では、取扱数量は毎年5%以上落ち込む、取扱高も平行して減少するとの意見が多いですよね。では、それらを変革していくために何をしているか?・・・結局は、花き業界も他の業界(異業種)も同じことの繰り返しで「売り上げが下がった」「荷物が減った」しかないのです。 私が2年前から云う「とにかく荷物を集めなさい」の訳は、そこにあったのです。荷物を他市場より集めるには、もちろん必ず、平均価格で売ること、荷主の皆さんへ一人一人に情報を発して状況を理解していただくこと、最後には「信頼関係と人情関係」がものをいうはずです。皆さんが努力して、荷主さんの気持ちになって売り、集めてきたから3年連続で取扱数量も取扱高も伸びてきているのです。Ipadをさわったり、使ったことのない人達が、ipadを利用して、さまざまなツールとして利用してくれれば、もっと小売に活気に出てきますし、ひとつの踏み台にもなるはずです。社員のみなさんも「セリ人端末」の入力の仕方とか大変でしょうが、頑張っていきましょう。年配の人達が必死でipadを勉強する姿をみていると「自分も頑張らなくては」といつも思うところです。やるのも、やらないも自分しだいですから。 「後ろ向くな、横向くな、前々を見て進みましょう」 |