IndexNo:702:平成25年4月1日新システム開始
今週の切花は、前年比において、取扱数量は前年並みでありましたが、先週から続く弱含みの取引で取扱単価、取扱高ともに減少することとなりました。品目別では、菊類・球根類で、もちあいでの取引が続いていますが、一部の洋花、草花は強気配での取引となっています。鉢物は、取扱数量は増加していますが、弱気配での取引で、取扱高も同じく減少することとなりました。3月も今日で年度末を迎えます。この3月の単価安は全国の花き市場・買参人・仲卸・生産者(荷主)に大きな痛手となりました。当社も3月単月では17%前後のダウンは必至で1年間のトータルも104~105%位の水準に下がりそうです。 先週の「大田花き」の磯村社長のコラムにて、『花き業界を進化させるのは、より生産性の高いやり方にしなければならないということだ。利便性の高い"せり前相対インターネット受発注システム"や"在宅せり"は、売り手も買い手も利便性の高い取引であるが、それよりも小売価格が決まっており、使う花のアイテムも決まっているとすれば、当然予約相対が最も安定した取引である。』と書いてありました。 明日(ネット販売は今日から)から開始する、今回の新システムにおいて、さまざまな機能をご用意できました。従来の「ネット(Web)販売サービス」は勿論のことでありますが、ipadによって簡単に購入できる「機械セリ・マリシステム」、そして市場内・店舗他場所を問わずPCまたはipadで2人以上の同時購入ができる「在宅せりシステム」、ネット(Web)販売終了後及びセリ中にも各レーンの商品に入札ができる「先行入札(事前入札)システム」、アンドロイド端末を利用した、確認・相対処理・画像掲載を可能にする営業支援システム、ipad(WiFiモデル)で、地図(map)、カメラ、アプリ等の機能を利用して営業ツールとしてもご利用いただくことで、より自店の発展に繋がることと思っているところです。また、ほとんどのお客様の店舗を周らせていただき通信環境の状況を理解できましたことで、今年の秋以降に考えている『第2弾』の営業戦略にもメドがたちました。 安定した取引ができれば、生産側、販売側と市場側での「三方よし」の取引ができますが、何よりも大事なことは、消費者が欲しい、興味をもった、そして喜んで足を運んでいただいて購入してもらうことと思うのです。最終的にはそのことが花き業界の生き残りになるのではないでしょうか。 企業社会において、大小はともかく、人はそれぞれの組織の中で「会社」「個人」の役割分担をしながら精一杯生きて行動しています。もちろん、組織の中では、決断する人、サポートする人、現場で一生懸命に仕事をして成果を生み出す人達、事務室で営業の手助けと自己の仕事をひたすら頑張ってくれている人達、みんながひとつの流れの中で会社は動いています。何も問題なく会社が動いていればいいのですが、そんな会社なんかある筈がありません。 現在の状況では、しばしば機能不全になるケースがあります。そういう時こそ、「強いリーダー」が必要とされると思うのです。私自身が「強い」とは思いませんが、それに近くなれるようにコツコツと頑張るしかありません。毎晩、多くの営業戦略を考えていると、眠れずに書きこんできたノートを何度も見ながら「お客様に儲かって頂いてから、最後に儲からしていただく」そのことを継続しながら経営をしていくこそが私の使命だと思っています。平成25年4月1日 新システム・営業開始します。皆様のご利用、ご購入、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。 代表取締役 小倉幹哉 |