IndexNo:707:「人、高齢者に優しい」機械セリシステムを目指しています。

今週の切花、取扱数量・取扱高で前年比増、取扱単価においても前年を10円以上、上回ることとなり堅調な取引ができています。この取扱単価においては、4月初めから約2週間までは前年を下回る取引でありました。母の日商戦に入ってからの取引単価上昇については期待が持てるのではないかと思っているところです。鉢物は取扱数量で減少しているものの、切花と同じく取扱単価は高く、取扱高も大きく増加することになりました。ただし、前年5月1・2週の取扱高と今年については、合算での取扱高で判断したいところです。今日、明日と鉢物の担当社員も相対及び注文品の荷おろしの関係で出勤となって、それぞれの仕事を全うしてくれていますので本当に感謝です。私はキーボードに結果を出すだけでいいのですが、社員は結果を求められ、それに達する準備と行動で努力してくれているので、重ねて心から感謝しているところです。

当社の機械セリシステムの問い合わせが多く、視察そして説明の要望が毎日のように来ています。また、メール等で色々とご質問されていますが、今回は、このコラムでシステムの概要をお話したいと思います。システム会社は「明電システムソリューション」(旧明電ソフトウェア)でありまして、今でも細部に渡ってのサポート、要望に応えていただいており、大きなトラブルも発生しておりませんし、問題なく作動しております。機械セリについては、下げセリではありません。セリ人が決定するガイド価格(希望単価)を▲上げ・▼下げ(金額単位)をタッチパネルで決定するだけです。1円~29円は1円、30円~149円は5円、150円以上は10円から1000円までの単位を▲▼で価格を決めるだけであります。

『誰でも簡単に欲しい商品をいつでも確実に購入できる』を目指したものでありますので、初めての人、とくに高齢の方々でも2・3分もあればワンタッチで購入できます。1か月が経ち、最近は「先行入札」も小口から大口までの買参人・仲卸の方々が入れて来ており、セリもスムーズに流れ、販売ができています。もちろん補助、サポート体制も用意しており、私と総務女子社員が常時セリ場についています。昨日では、セリに来場者が約50人、在宅(ライブ)セリ参加者が15人となっており、日増しに在宅(ライブ)セリに参加してくる人が多くなってきているようです。また、明電様につくっていただいた中に「警告」があります。これは、当日の「買い過ぎ」をお知らせするもので、(例)15万位内で仕入額で押さえたいと思うのなら「15万円」と設定すれば、15万を1円でも過剰仕入となれば、「警告ランプ」が点滅・点灯する仕組みでありまして、お客様の計画仕入れにも役立てることができるようになっています。今回、お客様、高齢の皆様がさわって、たたく(タップ)して購入できる、本当に『優しいセリ機』ができました。

問題もあります。従来の販売数量を小分けしたことで買参人は欲しい数量(10本単位)だけ購入できるようになりましたが、その商品の振り分けに「人」と云う労力がかかります。尚、セリ時間は手ゼリより早くなっています。あとは、iPadの耐久性でしょうか。2年間の保守契約(Apple Care)に全台入っておりますが、LEDバックライトの耐用年数がどのくらいなのかという問題もあります。これは個人差、使用頻度にもよりますね。しかし、そんなこと考えていたら『前へ・前へ』進めないのが現実であり、次へのステップへ行けませんね。コツコツと努力あるのみです。