IndexNo:710:あの強い母の子供ですから

今週の切花は、5月中旬までの良い流れをつくれずに取扱単価も菊類を中心に下げ止まりのきかない崩落した取引でありました。とくに白大は夏菊と寒菊が揃い、葬儀需要の少ない時期と重なり厳しい状況でありました。また、草花類と球根類はこの時期の販売を考えると好調に取引がされたと思っています。週での状況では、取扱数量は増加、取引単価は下げて取扱高も10%程減少しています。鉢物は、花苗を中心に草花類も好調の波をキープできており、取扱数量・取扱高共に増加しています。

亡き母のお墓参りを12日「母の日」に行ってきました。カーネーションを中心に花々を派手目に取り合わせてお墓に生けてきました。母はNHKのドラマ「おしん」みたいな人で、毎朝4時位から花屋の仕事をはじめ、夜遅くまで立ち仕事の連続で子供3人を育ててきました。その母も病気で他界してもう10年が経とうとしています。仕事と子供の教育には厳しい人で「強い気持ちを持った女性」でした。

兄が亡くなった時も、私が泣いていると母に別室に引っ張っていかれて「貴方がしっかりしなければ誰がしっかりできるの!」と頬を叩かれた思い出があります。身長150cm、体重も40Kなかった母の細い体があの時ほど強い気持ちの人と思ったことはありませんでした。自分の最愛の子供が亡くなり、いちばん辛かった、悲しかったのは母だったと思います。母の口癖だった「塩の辛さは舐めてみて」は今でも、仕事で使っていますし、十分な情報と行動での営業・経営に対して「まずは塩の辛さは舐めてみて」の精神で進めているのも「母の教え」の通りです。

仕事で多くの「壁」にぶつかります。その高い壁を乗り越えようと必死で頑張ってきました。ようやく壁を乗り越えても、次の壁が目の前に現れます。それでも乗り越えていかなければ前には進めません。販売のツールも昔は「5玉のそろばん」だけでした。レジもなくPCもありません。今の事態は何と贅沢なんでしょう。その贅沢に慣れて色々なツールの中で仕事をしている私たち。もっと、もっと壁を乗り越えていかなければいけません。私は、あの「強い母」の子供ですから。精一杯頑張ってみます。    乱文で失礼します。