IndexNo:714:「在宅せり」県内からスタート

今週の切花は、今日の20(木)・21日(金)は台風4号の影響で、取引全般も小動きの状況でありました。しかし、取扱単価は高く、取扱高、数量共に増加となりました。また、台風4号の生産地への大きな影響はなさそうなので安心しているところです。鉢物は取扱数量・取扱高共に前年比増となっています。先週同様に天候の回復によって小売りも好調に推移していくので来週に期待しているところです。

花々を含め物等はお金で買えますが、ひとつだけ買えないものがあります。それは「時間」なんですね。火曜日も生産者や花屋さんとの飲み会に出席しましたが、ある花屋さんから「30分・1時間そして往復2時間かけて市場まで来る、セリが終わって帰りは12時を回るんだ。下手すれば13時を回る時がある。お客さんが花々を待っている時は余計に急がなければいけないので非常に困る。その時に在宅セリが重宝するから早急に配達網を進めてくれないか」とのこと。

考えてみると仕入をされる担当者(店主等)の方が8時から20時まで12時間の労働をして、1日の粗利が3万だとします。3万÷12で1時間あたり2500円の粗利を計上となります。また、7時に仕入に行かれて13時に帰り、水揚げや陳列までの時間を考えると15時頃になりますね。花商の仕入担当の社長さん方が朝起きて市場までの所要時間と陳列まで計算をすると1日あたり15000円~17500円となります。週に切花1回、鉢物1回となると3万、月に25万、年間300万、5年だと1500万分の時間が無駄になる訳です。そんな時に在宅で花々を買うことにすると配達料も含め1日に必ず1万の粗利を稼げることになります。

7月から県内全域で「在宅セリ」と「物流システム」がスタートします。特販部を中心に現在進めているところですが、店舗へのご説明もしていないところもありますので今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。また、私自身、全国の花き市場でどの市場もやっていないサービスも考えております。これに関しては問題を消去法にてひとつずつクリアしながら9月のスタートをと思っているところです。この件に関しては、労力とスピードと正確な対応を重視し、投資もなく、購入されるお客様に喜ばれそうです。