IndexNo:723:「ご先祖を敬う」生涯学習について
今週の切り花は、12日(月)・14日(水)共に取扱単価は下がり、取扱数量・取扱高は増加という取引が続きました。16日(金)は取扱数量・取扱高で前年比減となりました。今年の盆商戦では、猛暑続きであったことで集荷体制がうまくいかずに物日の期日指定での面で相対・ネット(Web)・セリ売り分と販売で顧客の皆様にご迷惑をお掛けしたことが反省点として残りました。また菊類では、7・9日と管内の多市場では品薄による強含みの取引状況であったものの、当市場は全体的に弱含みの取引となり、思うように集荷できなかったことで相対・セリ売りの数量に問題が生じたことも事実です。現在、あらゆるデータを集めて解析し、問題の解決に全力をあげているところです。 また、小売り事情においても買受側の仕入予定日が直近の12日になったこと、そのことを産地情報と照らしながら販売日を読みきれなかった私に供給・取扱高が思うように伸ばせなかった責任があると痛感しています。尚、これからは、セリ場での販売品確保を第一に進めていきながら、他の販売につなげていけるように努力していく所存です。今年の8月は水曜売り日が1日少ないことでのスタートとなりましたが、1日~16日で前年並みの取扱高はキープできたものの、予定した数字を達成できなかったことが残念でなりません。今回の販売での反省点を踏まえ、これからの目標値をあげて行動していきたいと思っています。 13日にお墓参りに行って、「たいまつ」で火を熾して亡き母や兄を迎えに行ってきました。この火を実家に迎え、15日に送り火を焚いておくるまで実家に居ていただくことが、鹿児島・都城の習慣となっています。もちろん、ホーズキ・菊・ケイトウ・リンドウ等を飾り、参って来るわけでありますが、この暑さの影響からか「造花」が目立ち、業界で生きる者として考えさせられることとなりました。最近の「造花」は生花によく似せてあり、リンドウや葉物に関してはよくできていることも感じたところです。 考えてみれば、実家のある都城は「薩摩藩」に近く、ご先祖様を大事にする文化は鹿児島県と同じ、お墓参りもよく行くことで「仏花」の需要も国内でもトップであることは周知の事実であります。それが、ここ数年、お墓参りに行く年齢層も高齢になり、それを受け継ぐ世代が減っている現状で「先祖を敬う」ことが忘れられるような時代になってきている。20代~30代の人たちがこの文化を引き継いでくれることを願っているのですが。私たちは、「生涯学習」としてもこのことを子供たちに伝えていくべきであると思います。いつの日か私たちがお墓に入る頃には誰も参ってくれないし、花々など飾ってくれることもなくなる。寂しくなります。 |