IndexNo:724:購買行動に影響を与える「市場マン的要因」

今週の切花は、8月中盤での取引となり、19日(月)は先週金曜の軟調な取引が続き、取扱数量は減、取扱単価は下げて取扱高減、21日(水)・23日(金)共に菊類は増加傾向、球根・草花類の入荷減の取引となり、取扱単価は高く、取扱高・数量共に微増となりました。鉢物は取扱単価も高く、取扱高・数量共に微増なりました。

甲子園での宮崎代表の「延岡学園」の準優勝に心からお祝い申し上げます。県の高校野球チームで初の決勝に進まれての結果ではありますが、決勝までくることに意義があると思いますし、ここまでの地道な努力と練習の成果に敬意を表したいと思います・おめでとうございます。

今日のコラムでは、給料と同封する社員におくる「今月のメッセージ」を掲載したいと思います。

今月のメッセージ 平成25年8月
               購買行動に影響を与える「市場マン的要因」

お盆商戦がようやく終わりました、8月前半は前年と比べて水曜売り日が1日少ないので14日までの結果は良かったと思います。後半は、昨年の月末1週間で取引が比較的に安定して販売できていたので、これからの結果が8月の良し悪しを決めていくことと思いますので、気を引き締めて行動して販売していきましょう。

最近、「マーケティング・マネジメント」の本を再度、読み直して勉強しています。新しいことを進めるに至っても、今の販売戦略を継続していく上でも、マーケティングの動向を知ることが重要であり、花商である顧客との取引はもちろんのこと、消費者(エンドユーザー)の標的ニーズを理解していかなければ、今後の伸びはないものと思っているところです。難しいことを・・・・と思うでしょうが、要は、消費者のライフスタイルのバランスと現況を知ることから考えてみれば如何でしょう。例えば、最近のイオンから1K圏内でマンションとアパートが建築中を含め何棟建っているのか?・・・。また、花火大会が行われる大淀川沿いの旧ホテル通り(今は観光ホテルのみ)に北側に10棟、南側に6棟と、ここ3年でマンションが一挙に増えたこと。

では、マンションで生活している人たちの花々のニーズは何か?・・・。玄関のスペースを考えると高さのある花々は置けないこと、マンションの購入層は30代~50代のひとが圧倒的に多く、仏壇は殆どの家庭にはありません。最近のマンションの特徴であるキッチンとリビングが広く、上方向の空間が余っていることを考えていくと、どんな花々または鉢物のニーズがあるのかが分かってくる筈です。また、従来のマンションとの違いであるバルコニーの広さも販売商品の考慮のひとつであると思います。

人々が購入する物やサービスは一生の間に変化してきます。生まれたての頃は、オムツやミルクやベビーフードが必要ですね。成長期と成熟期では、食べる物から着る物まで変わってきます。また、住んでいる場所、住んでいるところの広さ、高さまでも。そして趣味や娯楽の変化も見逃せません。結婚して子供ができると新しい家族のライフスタイルまでも変化してきますね。そうすると、あの時期、この時期で「消費」の変化があることを私たちは、ビジネスチャンスと捉えることが大事なことだと思っています。お花屋さんを通じて消費者の皆さんに花々を購入していただく。消費者のニーズを知り、お花屋さんに商品を提案して、会社の繁栄、発展につなげていくことが、「真の市場マン」ではないでしょうか。そのためには、「あたまのノート」・「目」「耳」「鼻」「口」・「手」「足」を利用して学習していくことが、これからの「一歩」です。       
                                               代表取締役 小倉幹哉