IndexNo:727:「地元優先」と「都合の良い側」は違う
今週の切り花は、彼岸需要も重なり16日(月)・18日(水)と取扱数量も増え、取扱単価も高い状況となりました。しかし、小菊をはじめとする菊類は弱気配での取引となり、秋の彼岸販売での課題も残りました。20日(金)は、白大を中心に出荷末期での入荷となり、次の出荷がはじまる来週後半までは入荷減が続きそうです。鉢物は、苗物類が軟調な取引となったものの、先週の反動か、取扱高・数量共に前年、前々年比を大幅に上回る数字となりました。秋の苗物の入荷増が9月後半の鉢物の動きを決めそうな状況であるので担当者に指示を出したところです。 昨日、当社のメインバンクの宮崎銀行の経営報告会が開催され出席して来ました。歴代の中央市場支店長や他支店の方々ともお逢い、お話することができ、有意義な会に参加することができました。当社の取引銀行は「宮崎銀行」と「宮崎太陽銀行」でありますが、他県の銀行も短期での融資利息等を下げる提案での営業に来ていることも事実であります。しかし、金利を下げられた数字を見せられても、今の会社が実在することにおいて、苦しい時期に支援・協力していだいたことを考えれば、地元優先取引の考えを私は変えるつもりはありません。地元を利用することで。いつかは私たち個人そして住む街に「お金・利益」が戻ってくる、還元されるものと確信しているからです。銀行だけではなく、リース会社・文具・梱包資材他を含めて、多くの地元取引主体を考えているところです。 しかし、私たちが「地元を優先」と思っていても、相手先にこちら側の要望が伝わらずそのままになったり、また、細かい気遣いをしてくれなかったことが多いのも事実です。例として、選挙では、「1票」の大事さでお願いに来られ「花き業界発展のために・・」と云われます。しかし、議員の方の身内の葬儀やお祝い事では「供花お断り」との連絡が入ります。あの時の「地元の花々を飾って盛り上げていきましょう」は何だったのでしょうか。みなさん、如何ですか。頼む時にだけ「都合のよい」ことをお願いされ、最終的には「都合のよい側」になってしまう経験ありませんか。 是非、私のコラムを朝礼等で利用されている8社の企業の皆様、そして県内企業の幹部の皆さんがお読みになられるとしたら、今一度考えて、実態を細かく調べてみませんか。いや、部下に任せることなく、自らが確認することです。そうすることで「地元優先的発展・繁栄」で頑固な地盤を築きあげられるはずです。耳では「そうですね」と聞くことができますが、私たちの脳は3日もすれば90%忘れます。だから「なるほど」と思った時に行動していきませんか。そして自社の足りないものを発見し、解決できること、そこに発展・繁栄の最終的な答えがあるはずです。如何でしょうか |