IndexNo:730:部下に「任せる」「任せた」を間違ってはならない

先週の切り花は、前年比で取扱数量は減少、取扱単価は月・水曜で高く、金曜日で前年並みの取引で推移しています。台風明けからようやく朝晩の冷え込みが強くなり、今朝は半袖のシャツの上に薄手のジャンバーがいる位に冷えてきています。鉢物は、取扱数量で減少し、取扱単価も安く軟調な取引となり、取扱高は大きく減少しました。

先週10日(木)に大阪府中央卸売市場(青果・水産)に市場の指定管理運営業務の勉強に行ってまいりました。また、翌11日(金)には、岡山市中央卸売市場(青果・水産・花き)の場内関連棟の活性化についての視察及び意見交換会に出席してきました。市場全体で云えることでありますが、生鮮4品の市場取扱高はどの市場も減少傾向に歯止めがかからない状況であり、様々な営業取組も思案され業務拡大に努力されていました。岡山では、市場内の関連棟の活性化で成功されて、現在では空き店舗待ちの状況ということで、宮崎市場の関連棟の今後の良い見本として学習すべきであると実感したところであります。

モーニングネットの営業開始を前に、総務の皆さんが毎日のように現場でのシュミレーションをしています。総務部内、また営業部・特販部とのヒヤリング、協議も7回目を迎え、スタートにむけてみんなで努力して頑張ってくれているところです。10月中には開始予定でありますのでご期待ください。

10月開始を目指すモーニングネットも11月or12月に開始する新規営業もお客様からの「声」を聴いてからアイデア(戦略)が生まれました。成功するとか失敗するとかが問題ではなく、買参人・仲卸のみなさんが、より多くの購入できるチャンネルがあれば、仕入にかかる時間的にも、場所的にも優位な営業に繋がるものと思っております。その優位な営業の中から少しでも利益の拡大にお手伝いできるように思案、行動に至った訳であります。

今回の新規営業部も次の予定も総務部が中心となって動いていきます。今回は総務の皆さんにほとんどを任せておりますが、そのことでひとつだけ思うことがあります。それは、「部下に一端任せて仕事は口を挟まない、最後まで任せてこそ権限移譲である」と主張する役員・管理職の方々が他会社には多くいらっしゃいます。問題は「任せっぱなし」にならないことであります。失敗をさせることで部下が多くのものを学べるというのも間違った考えではありませんが、何も失敗だけが教育の場ではないし、逆効果の時もあると思うのです。

少なくても「成果が上がれば、会社内に活力が生まれ、士気が高まる」のも事実であります。活力が生まれ、士気が高くなれば、さらに成果・効果が上がるという良い循環にもっていくことができます。その良い循環をつくるために、はじめに成果・効果ありきと云う考え方も成り立つでしょう。つまり、部下の努力を成功体験に導いてやることでそれは可能となるのです。そして、そのきっかけは小さな成功の積み重ねでもあると思うのです。『仕事を任す』時のポイントは、一度に多くのことを任せるのではなく、ひとつずつ順を追って任せていくことであり、途中の報告時での的確なアドバイスを与えることが大事です。任せたから口をださない・・は単なる「放任」にすぎないのです。会社内では、「報告・連絡・相談」がとても重要視されています。まさしくその通りで、私たち管理職は「任せる」と「任せた」を間違ってはならないのです。乱文にて失礼します。