IndexNo:733:オートマチック車とマニュアル車との違いを考えていく
先週のコラムに於いて、私のPCのOSが不良でファイルが破損して復旧に時間がかかったことでコラムが掲載されずに、読者の皆様にご迷惑並びにご心配をお掛けしまして誠に申し訳ありませんでした。50通を超すメール等を頂き返信すらできなかったこと心からお詫び申し上げます。 今週の切花は、取扱数量は前年並み、好調な取引が続いたことで取扱単価は高く、取扱高も前年比増となりました。今日の8日(金)は、入荷が減少傾向にあった大菊類も徐々に増え始めて例年並みの入荷量となり、葬儀需要が減ったことで、やや弱含みの取引となりました。鉢物は買付裏日の週となり、取扱単価はやや下げ、取扱数量は減少し、取扱高も前年を下回る結果となりました。鉢物も切花同様に小売事情が芳しくなく、全体的に軟調な取引となりました。 10月末の取扱高の報告でありますが、10月単月計切花103%・鉢物165%(木曜売り日が1日多い)と4月~10月累計切花110%・鉢物100%・合計105%となりました。数字的にみると好調な販売にみえますが、私が年度当初から社員に厳しく伝える対前年比・年間取扱数量105%の目標としていますが、10月末累計の取扱数量は切花103%・鉢物98%で目標値まで達せずに歯がゆい思いをしているところです。この11月・12月で何とか103%までいければと思っています。 最近、多くの隣県花担当の行政関係の方々が来社され、「過去4年間に渡り、取扱数量・取扱高が増加している市場で注目している」とのことを云われます。宮崎中央花きは27億の取扱高から5年間で20億弱まで減少した現実の中で「今、何をなすべきか」のことを考えて、営業方針を変えたこと、とにかく動いて動き回ること、そして重要な事として買参人・出荷者に先に儲かっていただくことを考えて行動すること、業績が伸びないことはすべて私自らが悪いこと、販売・集荷共に「視点」「思考」を根本的に変えること・・・色々とあります。 社員が本当にさぼっていて業績が思い通りに伸びないのであれば、「社員の責任」と云えます。しかし、業績が悪ければ悪いほど社員は今まで以上に必死で働いてくれるはずです。但し、『同じ方法・同じやり方』であるのです。私は、成果が出ないのであれば従来のやり方は間違っていることになり、その間違ったやり方をさらに押し進めても成果は期待できないと思っています。 自動車で例えてみると、取扱高が落ち込んでいる時は、ギアを入れずにアクセルだけ踏んでおけば先に進んでしまうオートマチック車に乗っている時であり、逆に取扱高が伸びようとする時は、クラッチを踏んでギアを入れ替えていくマニュアル車(ギア車)だと思うのです。周囲の状況が変わってしまい、前方の車(市場)の動きが鈍くなってきて渋滞が始まってくる状態では、ギアを入れ替えて追い越していかなければ、自分の車両がエンストをおこしてしまいます。 つまり、今までと同じやり方では、どんなに勢いよくアクセルを踏み込んでも「加速」すらできないものであります。そこで業績を上げるようにしていくためには、もう一段ギアを入れ替えればいいのです。ギアを入れ替えると云うことは『仕組みを変える』ことを意味します。どの仕組みにシフトするかを考えていけばいいことですね。つまり、従来の行動パターンとは違った、新たな行動パターンを工夫することであります。大事なことは一つずつの過程をメモしていくことで、ドラマを再現して舞台をつくり、その主役に社員がなれば一番だと思うのですが・・・・。 |