IndexNo:735:CAN NOTとDO NOTを混同せずに前進あるのみです。

今週の切り花は、取扱数量は18日(月)で減少、20日(水)と22日(金)は増加となりました。菊類を中心に全体的に好調な取引が続いたことで取扱単価は高く、18日以外は前年比増となりました。鉢物は買付裏日の週となり、取扱単価は高いものの、取扱数量・取扱高も前年を下回る結果となりました。鉢物は12月初めからのXmas商戦に向けて担当者も日々努力してくれているので期待したいと思っています。

さて、松市が12/7(土)に開市されますが、今日は「松」情報をお伝えしたいと思います。入荷量は売れ筋であるカラゲ松を中心に3・4等の裾物が減少傾向にあるようです。原因として、台風及び11月の降雨で被害が出ているところもあり、それに伴う出荷作業も遅れ気味で下級品を中心に前年比10%減(当社比)となる見込みです。また、若松は種から生産するのですが、その種自体の入手が困難な状況であることで3年後から多大な影響が出てくるものと思われます。1年に1回の「松セリ」に賭ける荷主の方々の為にも危機感を持って、私達、市場マンは販売していかなければいけないでしょう。この状態を買参人の方々にもご理解していただくことも重要なことだと思うのです。

いまさら英語の勉強でもありませんが、CAN NOTは、「不可能」であります。また、DO NOTは、自分の意志で「やらない」です。このように書くと区別は明確ですが、花き業界では仕事の中でよく混同されます。やってもないことを「できない」というケースが多いですね。「やらない」は意志だから、何故やらないかを問うことができます。「できない」の場合は何故できないのかと原因を追究することになります。「できない」を論理的に発展させると不可抗力の原因があるか、能力がないかのどちらかになります。ネット(Web)サービスを完成するためにも、私たちはCAN NOTとDO NOTを混同しません。何もやらずに「後悔」するより、何かをやって「前進」して完成させた方が花き業界のためになりますし、それが将来の財産になると思います。出荷者と買参人とエンドユーザーのために、そして業界の発展のために努力します

上記の文章は2002年6月28日掲載の「社長のコラム」の一部です。今から12年前も、今と同じ「熱き想い」で業界・会社のことを考えているのですね。さあ、12月商戦に向けて前進あるのみです。ご期待ください。