IndexNo:736:私たちは「市場のプロだ」と云う想いで

今週の切花は11月最終のセリ日となり、葬儀需要での取引となりました。25日(月)・29日(金)は取扱単価は高いものの取扱高・数量共に減少、27日(水)は取扱高・数量・単価共に前年比増となりました。菊類ではSP菊・小菊は軟調な取引となり、輪菊では入荷が減少した白大は高く、黄・赤系は前年並みとなりました。また、草花・球根系は通年並みでの取引となりました。尚、メールでの問い合わせが多かった年末・Xmas入荷情報は12月第1週のコラムで掲載する予定です。鉢物は買付商品販売週で取扱数量はやや減少したものの、取扱単価は高く、取扱高も前年第4週を大きく上回りました。

12月2日より5日まで熊本・福岡・鹿児島と年末商品の視察・取引確認の為に5つの産地に行ってきます。もちろん忘年会も兼ねての出張になりますが、体調管理だけは十分に気をつけて行きたいと思っているところです。また、12月7日(土)は松市で事前情報通り、入荷減となるようです。前回もご報告したように下級品が大幅に減るのでセリ上場数量に配慮して相対・注文と販売していかなければいけないでしょう。

12月14日(土)は千両他の企画市になります。若松同様、千両も入荷減少となり、8日(日)から地元の千両産地に切り出し、選別・結束・梱包に行ってきます。3年前までは産地として充分な入荷もありましたが、今では生産者の方々も高齢となり、出荷も思うようにできなくなっているので、市場あげて入荷減を補う意味で頑張っていくつもりです。このような行動に出ることで入荷減での取引を少しでも解消できればと思っています。

『大企業に比べて中小企業のほうが、一人の部課長が会社の盛衰、存亡に与える影響力は格段に大きいと思います。ナポレオンは「ライオンに統率された羊の群れは、羊に統率されたライオンの群れにまさる」と言ったが、中小企業の部課長がおとなしい羊であれば、お先真っ暗であると思います。これでは、チャンスをみつけ、ものにするどころか、飛び込んできたチャンスも素通りし、社長が必死で考えた戦略も空回りし、かき集めた資金もドブに捨てる結果になります。

世の中小企業の多くが、いつまでたっても大きくならず、お粗末な経営基盤と財務内容のまま、ビジネスの世界の荒波に木の葉のようにほんろうされ、社長ひとりが、じたばたしたあげく、あえない最期を迎えるのも当然といえるのです。

危機の非常時にも臆病な「羊発想」にこだわる部課長にはお引とりを願い、ライオン発想で考え、行動する部課長だけでことにあたらなければなりません。そこに始めて、わずかなチャンスをものにし、危機を切り抜ける可能性が生まれてくると思います。さもなければ、必死で調達してきた資金も生かせず、起死回生のチャンスにも気づかず、気づいてもものにできず、社長も疲労してとんでもない誤った判断を繰り返し、会社はあえなく最期を迎えると思います。

私もそうですが弊社の社員も、そして会社もよく攻撃型市場と言われます。それは常に、会社を守ることと、伸ばすこととを念頭に行動しているからだと思います。目の前に飛び交う火の粉は振りはらわなければいけないのです。「私たちはプロだ」という自覚の中で精一杯、買参、出荷者と業界のことを考えているからだと思います。』

上記(『~』)の文章は2002年8月1日付けの「165・社長のコラム」からの抜粋になります。今も昔も「私たちはプロだ」と云う想いは変わっていません。商品が減少するのであれば、何が何でもあるところから集めていく、それでもないようであれば対応を即座に考えていく。こういう「プロ意識」はいつまでも持ち続けたいものですね。