IndexNo:741:一生懸命・・それが私の手法・手段です

今週の切り花は、超1級の寒波の中での取引となりました。取扱数量は前年比減、取扱単価は下げ、取扱高は大幅に減少しました。この寒波の影響で小売り事情は悪く、葬儀需要だけに頼る週になりました。市場取扱高も前年1月3週までの比較では、取扱高は大幅に落ち込んで約3割減となっています。生産・出荷計画にも響いて、寒波・曇天の影響にて、燃料代等のコスト高で生産者の方々も思うような出荷ができずにいるのが現状です。鉢物も同じく、取扱数量は減少し、取扱高を下げています。買参人の方々も「この寒さでは人が動かない」と購入を控えられている状況であります。

さて、年末商戦の小売り事情の最終報告でありますが、専門店では前年並み、スーパー関係は前年比減、量販店では鉢物が厳しく、切花は前年並みという結果でありました。県内でみると、郡部では30日午後から売れだして前年並みでは売れたとのこと。結果的にみると30日は売れたが31日は「売れ」が止まった状況であったようです。イオンモールの大型店は前年並みであって30・31日は駐車スペースもないぐらいの盛況ふりでした。但し、顧客の手に持たれていたのは花関係以外のものが多く、食料品と衣類の売れ行きが大幅に増加したとのことでした。景気が良くなると、まずは食べ物と洋服から入るのでしょうか。

私には異業種経営者での先輩がたくさんいます。先日もお話することがあり、「基本からやり直す」ことについて意見が割れてしまい、「世の中には様々な考えの人が居るものだ」と思ったことを今回のコラムにてお話してみようと思います。決して先輩・私が間違っていることではなく、経営者的な発想(プラス・マイナスの問題てはない)の違いであると思います。

人が云う『雑音』があります。人はより楽な方向へ流れやすいから、まわりもその発想の影響を受けやすいものです。人は「そんなにバカみたいに仕事をしたってしょうがない。ほどほどにやらないとバテてしまうよ。今の経済からしてみれば、そんなのは無駄な努力だよ。」「もっと要領よくやっていけば苦労しないで済むものだ。世の中には要領がいい人がいっぱい居る。」とのこと。

前文のことを私から社員に伝えたら、どう思うのでしょう。いつもコツコツと動いて成果・効果を出していく、その為には足で稼いで頭のノートを使って考えて行くようにと・・・前文の「雑音」的なことを誰にでも云えはしないのです。「花を育てていただき、花を取扱いさせていただく」「荷主の皆さんに私達を育てていただいて学習していく、そして荷主の皆さんからお預かりさせていただいて、花商さんに購入していただく」そのような基本を当たり前のこと、分かりきったこととバカにして手抜きをしてごまかそうとすると、ますますひどい目にあって自信を失うだけでありますね。初心にかえって、できる内に基盤を固めておけば、後々が必ず楽になるとおもうのです。

市場の取扱高(売上)も厳しい状況であります。このままではマイナス計上となりますが、大事なことは「一生懸命に動いてきたから、問題の根っこが見えているのか、見えてきたのか」と云うことなのです。問題を発見できる目を持ち、それを足元からどのように解決することかが成功のカギではないでしょうか。一生懸命・・それが今の私にできる最大の手法・手段なのですから。乱文にて失礼致します。