IndexNo:747:無題2014・3月

今週の切り花は取扱数量で17日(月)・19日(水)は15%程増加となり、取扱単価共に取扱高も大きく増加しました。20日(金)は取扱数量で前年比減と云う結果となりましたが、取扱単価は高く、取扱高はほぼ前年並みとなりました。今週は先に予想した、小菊・SP菊入荷減での単価高の予想が反しましたこと皆様にはご迷惑をお掛けしたことと思います。3月彼岸の取引全般を考えると昨年の沖縄産入荷増の結果は別として、ここまで変化したことに驚いています。今回は大都市市場から続落という状況下で進み、それまで平均した販売ができているところに荷物が大幅に流れてきて、結果、軟調な取引となったこと、そして情報化社会に於いて、他市場のWeb価格が単価安で設定され、購入側も現況取引を判断できて当社のWeb価格との比較で下押ししたことが原因だと思います。鉢物は取扱単価は高いものの、品目によっては生産者の皆様にご迷惑をお掛けしていることも多く心から謝罪申し上げます。当社も今の状況打破に向けて今後とも努力いたす所存でありますので、皆様のご出荷・ご支援を重ねてお願い申し上げます。

この3月に荷主・市場も好調な取引が続くこと多いに期待していました。国内の『景気の良さ』とは程遠い宮崎という地域での「怪しい景気の現況」が露呈した結果にとなったことが残念であり、歯がゆい思いでありました。これから販売される買参人側も1・2月と小売り事情が悪かったことで3月の彼岸商戦に期待して、切鉢共に3か月前から相対での仕入を実施されている方々も多く、何とか前年以上の販売ができるように願っているところです。


先週から今週と市内近郊のバラ生産者8名の方々と、そして他県の花き農家8名の方々と、2か所の懇談会に呼ばれて参加してきました。今回集まられた方々は市場との意見交換等に熱心な方々で20代~40代前半と若い就業農家として頑張っている皆さまです。生産していくと「壁」がぶつかってしまうが、「前へ前へ」と進もうとされる人もいらっしゃれば、逆に「前を見れない、後ろしか見ない」と云う人もいらっしゃる。多くの学習の中で各個の考え方は違いますが、同じ意見がひとつだけありました。それは「反省を生かして二度と同じミスをしないこと。」今の国内産地の実情を考えてみれば、多くの方々が云われることと同じであります。3か月から1年以上かけて「花」を咲かすことは並大抵のことではありません。長きにわたり生産したものが7日から30日あまりで売られていく現状を考えれば「ミスをしない」「ミスを次に生かす」ことが大事なことが云えると思います。

エンドユーザーである消費者の皆さんは「商品にするまでの期間」「商品にするまで、してからのコスト」そして「生活していく上での最低収入」をどこまで理解していただけるのか。テレビで放映されているビニールハウスの中の商品は、より綺麗に映りだされますが、ビニールハウスの外側は放映されませんね。「美しい」「綺麗」「素敵」な花々はビニールハウスの内側の景色を見ての判断だけであり、それらを生産する皆さんの「手」「汗」「苦悩」による努力は見えないんです。私の「想い」は消費者の方々に「テレビで映らないところ」を消費者の方々の「目」で見て欲しい事です。このことを今後の目標としていこうと思います。