IndexNo:749:切花輸入減で云える宮崎中央花きが「決意」を持って動いていくこと

新事業年度に入り、第2週目となる今週の切り花は取扱数量で前年並みとなり、取扱単価は前年比微安の取引で、取扱高はほぼ前年並みとなりました。26年4月は月曜売り日が1日少なく、水曜売り日が1日多いので、月曜と水曜の売上差額分を考えれば、11日までの取扱高は、ほぼ前年並みで推移しているようです。市況としては、菊類を中心に軟調な取引が続いていましたが、今日11日は葬儀需要での引き合いも強く来週に期待がもてる取引となりました。鉢物は、取扱数量は微減、取扱単価は高く、取扱高は前年並みとなっています。鉢物・苗物を含めWeb販売での比率が高くなっており、通常セリと在宅セリでの販売分を数量・単価の確保を含めて担当者と協議して解決していきたいと考えています。

4日の農業新聞に「切花輸入3%減」との記事が掲載されていました。為替レートが「円安ドル高」基調で推移していることと、国内相場が低調だったことが原因で「菊類」は5%増えた一方で「カーネ」5%減、「バラ」で13%の減少、「ユリ」12%減となっています。輸入国としては「菊類」はマレーシア、中国の順、「カーネ」はコロンビア、中国・「バラ」はケニア、インドの順になっています。また、ベトナムは菊(19%増)・カーネ(前年並み)で3位の輸入国となっており注目されています。

私は95年・96年(約20年前)にベトナムのダラットという日本では軽井沢?の気候のところに行って来ました。当時、GTS(グローバルトレーニングスクール)での参加でマラリヤの予防の植樹とため池づくりで行ってきました。そのベトナムも年5~7%台の高い経済成長を近年遂げていますし、人口の5割が29歳以下、国の中位年齢も28歳代と非常に若い世代の多い国であります。ちなみに日本は45歳代、中国は36歳代と比べても急成長もうなづけると思います。近年は日本からの大型プロジェクトの拡大とともに国内企業の直接投資も確実に伸びてきていることも見逃してはいけないと思います。

私が20年前に行った「ダラット」はベトナムを代表する菊の生産地で、すでに日本の市場に合った高品質な菊が生産されています。農林水産省の統計によると、平成24年におけるベトナムからの菊の輸入数量は約3,970万本で、マレーシア、中国についで第3位となっているのです。2011年にはトルコキキョウも生産されているようですが・・・・

宮崎中央花きの生産体制では「菊」「バラ」「ユリ」他で後継者が育ち、取扱数量も年々増加している中で、ベトナムのような若い世代が中心に動いてくる輸出国が台頭してくると今以上に販売に努力し、国内産地生産者との連携を深めていかなければいけません。宮崎中央花きは産地型市場としての責務を果たし、次世代の産地、生産者を守り、育てていく所存です。上記の情報を全社員に今一度、読み返してもらい自分達が「これから何をすべきか」決意を持って動いて欲しいと思います。