IndexNo:756:第1四半期の取扱高動向とプラス発想について

今週の切花は、先週末から降り続く降雨の影響で取扱数量は微減となり、取扱単価は下げて、取扱高は比例して減少という結果になりました。入荷が減少してくると予想した草花も入数量事態は変わらないで低迷している状況でありましたが、ようやく草花類も来週からは入荷が落ち着きそうな気配であります。鉢物は取扱数量は前年並み、取扱単価は高く、取扱高は増加となり、前年比3週連続の増加となっています。

さて、市場取扱高でありますが、第四半期である4月~6月は前年比で90%前半と予測しています。とくに4月の取扱高減が響いて1昨年の状況と同等の数字となるようです。何が原因なのかといいますと①消費税8%による消費の低迷②3月までに駆け込みの婚礼需要が多く、4月以降は婚礼数も激減していること③葬儀需要でも実施件数が1割落ち込んでいること等があります。

私が「真」に問う判断材料として、消費費税が上昇することで税率UP=物が売れないとの式をマスコミ等が消費者に植え付けたことが原因だと思うのです。ようやく6月半ば位から消費動向も上向きとなり、9・10月からは通年並みになるとの予想を立てているところです。

『税率UP=物が売れない』とマスコミが騒いだとしても、そのマイナスの暗示をどんどん広げてしまい、諦めの原因となっているのは、実は自分自身の「心の中」に潜んでいる『マイナス発想』だと思うのです。例えば当社の現場で「消費税率が上がり物が売れない」と発言したとすると、「そうだ、それが原因だ」と同調してしまう。このことが、物事を否定的に考え何か困難があるとすぐに避けて「できない理由を探してしまう」マイナス発想なのです。これに対して、何か障害や大きな壁があっても、それを乗り越えていく「市場のプロ意識を持った人間として目的を達成する気概」・・・これがプラス発想の原点だと思います。第1四半期のマイナスは第2四半期までに取り戻すという目標を持ち、これからの3か月では時間がないから無理だと思うマイナス的な思いなのか、まだ3か月あるから動いてみせるというプラス的な思いなのか・・・・。

会社や個人の不幸をぼやいたり、不利だということを認めたりしても、それがいったい何になるのでしょう。問題は不利な点にあるのではなく「だから○○できない」と思い込んでしまう考え方だと思うのです。とにかく何事にも『非のうちどころがない』ということがないように『どこもかしこも欠点だらけ』ということもあり得ないことを忘れてはいけないのです。