IndexNo:758:「AIDMA」から『AISAS』へ変化していく

今週の切花、7日(月)では取扱数量は増加となりましたが、9日(水)・11日(金)は降雨・台風の影響で大幅に減少しました。取扱単価は、好調に販売できていた前年7月と比較しても大幅に下げており、今月の取扱高(前年比で金曜売り日が1日少ない)も厳しくなりそうです。そういう中で台風の10日には、翌日の大菊が入荷率15%と入荷が減少となる中で、4トン車で往復10時間かけて集荷するという、当社の「何があっても顧客に供給していく体制づくり」で「担当者の頑張り」もあったことを皆様にはご報告申し上げます。鉢物は台風の中で「セリ」を中止することなく販売しました。前日深夜の暴風雨では「マズイかな」と思いましたが、「通常セリ」に多くの買参人の方々にも来ていただき、「在宅セリ」の方々共々協力を得て「セリ」を無事に終了することができました。本当に感謝です。尚、取扱数量は前年比80%減、取扱単価は高く、取扱高は大幅に減少することになりました。

当社は2002年にインターネットによる事前販売を開始しました。そして2013年4月に端末でも利用できる「機械セリ」と「在宅セリ」を開始。12月には8時30分~11時30分までの「モーニングネット販売」と、この12年で販売の手段・手法が大きく変化してきましたことはご存知の通りです。アメリカのR・ホールは、初期のネット(Web)販売行動をAIDMAの法則と呼んでいます。これは、A(attention)・・知ってもらう。I(interest)・・興味、関心を持ってもらう。D(desire)・・商品の価値を共鳴してもらう。M(memory)・・商品を何度も想起してもらう。A(action)・・購入、使ってもらう。と云う『AIDMA(アイドマ)の法則』による買い手と売り手の行動プロセスでの初期のネット(Web)販売でありました。

しかし、現在は買う側がWeb上(HP)で欲しい物、欲しい単価、到着時間を選ぶ事、そして何所(市場)を選択できると云うS(search)と、どの市場でアフター・サービスが良いのか、欲しいものが欲しい時間に到着するのか等を顧客同士で情報を共有しあうS(share)が追加となり「AISAS(アイサス)の法則」に変わってきました。これは、購入する側が通信・タブレット等の普及や環境の変化、SNS等の普及により簡単に情報等を交換できることになり、販売側の良い、悪いところの情報を得ることができることになったことです。このことは重要なことであり、これからの当社の販売の在り方にも関わっていくことは間違いありません。

「AIDMA」から『AISAS』へ。このことを十分に研究、実践しながら、これからの販売の手法・手段として行動していきます。もちろんでありますが、今までの「ふれあい」「こころ」の「真のサービス」は変えることなく頑張っていきますのでよろしくお願い申し上げます。