IndexNo:759:お盆商戦を前に

先週14日から18日までの取扱数量は前年比で微減となりますが、取扱単価も安く、取扱高は減少となりました。今週の切花、21日(月)・23日(水)では取扱数量は前年並みとなり、取扱単価は前年比高、取扱高はほぼ前年並みの数字となりました。25日(金)は取扱数量と取扱高は前年比減、取扱単価は前年比高となっています。

大菊類(白系)はお盆用がかなりの前進傾向にて入荷増となり続落した状況が続いておりますし、来週いっぱいは軟調な取引になりそうです。鉢物も取扱数量は前年並みとなりましたが、取扱単価は安く、比例して取扱高も減少となりました。毎日の高温にて葬儀需要も減り、小売り事情も厳しい状況になっていますので「お盆商戦」が始まる4日までは担当者も我慢が続きそうです。

盆商戦での情報でありますが、すべての品目で前進傾向にあり、4日(月)からの週には、平年より2~3割の入荷が減ってくるので仕入にも影響が出てくるでしょう。とくに、この4週の間、入荷増が続いている菊類は、平年の3割~4割減での販売になり、11日は激減すると予測しておりますので早めの対策をお願いしたいと思います。

宮崎中央花きの4月~6月の第一四半期の取扱高は前年比95%となっています。6月単月は102%となっていますが、7月は過去に例みない最低の市場取扱高となる予定です。消費の低迷が原因ではあることは間違いありませんが、何といっても主要品目の「菊類」の苦戦が第一の問題であります。この件に関しては、冬場の生産コスト上昇にて「夏場のコスト減の間に稼ぐ」と云う「暗幕の了解」に市場側が納得して生産をお願いしていたことが反省すべき所であると思います。

市場側もこの時期に「正確な把握」ができていたら、ここまで生産者の皆さんに迷惑を掛けられずに済んだのではないかと思っているところです。販売する側の「市場の在り方」を今一度、見直すことも必要なことではないでしょうか。生産者に判断を仰ぐことより、産地型市場である私たちが「強いリーダーシップ」を発揮して、情報・計画・判断をして、産地との金銭的な保証をしていかなければ、後継者も新規就農者も育てていけないでしょう。「入荷した商品を売ること」から「作っていただいた商品を販売していくこと」を産地型市場の責任としてやっていく覚悟です。

コラムでは簡単に書けることですが、実践していくには「責任もあるしコツコツと確実に動いていくこと」が大事であると思います。宮崎中央花きは、平成20年度から平成25年度まで取扱高を少しではありますが伸ばしていくことができました。それは、産地・荷主・買参人・仲卸の皆さんに支えられてここまで来ることができたと思っています。本当に心から感謝です。これからも産地型市場としての責任の中で営業していきますのでご期待ください。代表取締役 小倉幹哉