IndexNo:768:工場で生産されるレタスで思うこと

先週の切花、27日(月)〜29日(水)は、取扱数量は増加、取引単価は若干の下げがあったものの取扱高は前年並みでありました。30日(金)は戻し相場となり取扱数量は増加し、取引単価は前年比高、取扱高も増加しました。鉢物は花苗物の秋植えシーズンに突入したことで好調な取引となり、取引単価も高く、取扱数量・取扱高共に増加しました。

どんな商品の販売・生産でも云えることでありますが「今はこうだから心配はいらない」という方々が多いですね。たとえば、野菜農家はビルのワンフロアの工場でつくる野菜には限界があり、味もたいしたことはないと自分自身で思い込んでしまうケースがあります。先日の日経新聞で「工場製レタス、供給拡大」という記事が載っていました。これは某ベンチャー企業が参入意欲のある外部企業を募って栽培技術を供与して5年後には現況の25倍にあたる1日の出荷量を50万個に増やすという計画をしている。このベンチャー企業は現在でも日量2万個を出荷しており、技術面でも肥料や照明時間・照明の当て方等の技術は培ったものがあるので計画性を重視した販売ができるという。尚、このレタスは全国の百貨店やスーパーで年中商品が並べられるとのこと。

国内の花き生産量や輸入切花の販売も円安や消費低迷によって厳しい状況であることは間違いありません。多くの市場の方々に聞いても「今期は前年比90〜95%」との意見が多いです。同じ生鮮品である青果・水産でも同じことがいえるとのこと。ベンチャー企業の参入で生産体制の変化や太陽光エネルギーで利用する予定であった土地の活用は何に変わっていくのかも心配の種であると思います。しかし、こうした中でも私たちは「前へ進む」べきであって、後ろへ下がることはできないのです。

私の、「在宅セリ」活用による次の営業戦略は、思案・計画から構築へ進みます。生産する側・販売する側である皆さんが「宮崎中央花きと取引して良かった」と思われるよう努力していきます。キーワードは「5=5」。もうしばらくお時間をください。