IndexNo:780:コミュニケーション=価値観の一体化の誤解

今週の切花は13日(月)・17日(金)と取扱数量で10%減少となりましたが取引単価は高く取扱高増となりました。中日となる15日(水)で取扱数量は、ほぼ前年並みですが取引単価は高く取扱高も上がる状況であります。5月母の日明けは例年の如く7月まで厳しい取引が続くのですが、今年の場合、取引単価は例年より10円以上高い日が続いており、営業一人ひとりの売れ筋商品を集荷して販売するという目標に近ずきつつあるのではないでしょうか。6月1日より品目の担当変更もあったものの、前任者からの引継ぎも上手くいっていることひと安心しています。鉢物は台風予報の影響で入荷が減り、取扱数量・取扱高共に減少しました。

7月より当社に新たな仲間が2人増えました。今期初めに女性営業のKさんが入社して、3人目となります。10年前に入社した人たちと比較してみると明らかに違いがあることに気付きます。それは、コミュニケーションの取り方が非常に上手いことです。先輩たちとの会話を聞いていると驚くほど、話以上に溶け込んできていることですね。昔は「コミュニケーション=価値観の一体化と云われていましたが、今は変わりつつあるのですね。

私達、管理職の人間と若手(新入)社員とは、当たり前ですが明らかに価値観が違います。だから、コミュニケーションとは、価値観の異なる人間と意志の疎通を図ることに他ならないのです。大事なことは、「物の考え方が違う部下をどれだけ理解してやれるか」ということなのです。にもかかわらず、部下の価値観を無理やり自分と同じ価値観に変えることに努力する私たちがいます。それがコミュニケーションの目的だと云わんばかりであるのです。これでは「うちの上司とはやっぱり肌があわない」とますます思われるだけなのですね。

意志疎通の基本は、まず相手の話を最後まで聞くことであり、これは簡単なようで非常に難しいことです。自分の子供より年下の彼達の云うことをじっと聞いてやることはなかなかできません。男女の恋愛でも当てはまることで特別なくどき方なんか何もありません。実際にモテる人は相手の話をとことん聞くことに徹する人なのですね。上司と部下にも同じことが云えると思うのです。自分の話を真剣に聞いてくれる上司に対して絶大な信頼感を寄せるものであります。その上で「なるほどね」とひとこと言ってもらうことが、部下にとって一番うれしいこと。それ以外、指示もアドバイスも何もいりませんから。「ああ、わかってくれる人がここに居た」と部下は救われて勇気づけられるのです。事実、若かったころの私がそうでしたから。