IndexNo:782:27年度お盆商戦情報VOL1

今週の切花は27日(月)〜31日(金)と取扱数量で前年並み、取引単価は高く、取扱高増となりました。鉢物は取扱高・数量共に増加、取引単価も高く、来週の販売にむけて良い結果を残せました。今年は暦上、金曜売り日が1日多いので前年と比較して月間の取扱高はどの市場も増加となるようです。

さて、27年度「お盆商品」情報でありますが、今年は「シェード設備(遮光)」「前進」「遅れ」と云う、この3つのキーワードでの入荷になりそうです。大菊類では、白・黄大系ともにシェード物はやや遅れの為に上級品は後半に、シェード設備のない生産者(全体の70%)で白大は前進傾向で後半の7日・10日は減少。黄大はやや前進して後半は下級クラスが多く、「買い」はすばり7日(金)か。小菊は白・黄系はやや入荷減ではありますが、赤系が極端に少ない。国産SP菊の赤系も少ないので早めの仕入が良いと思います。輸入SP菊は商社の相対注文数の増減で入荷するのでセリ場での買いは不透明な状況です。小菊が年々減少している中でSP菊仕入では確実に「相対での注文」で7割は確保すべきです。

引合いの多いカジュアル商品全般では、市場泣かせの盆商戦になりますね。ハウスのシェード設備があるところは順調に入荷しますが、設備がない生産者に関してはダラダラ出荷となるので相対注文分すら集荷することに頭を悩ませそうです。もちろんセリ場出しも考えていかなければいけないので苦労していくでしょう。

リンドウは3日が最盛期を迎えそうなので後半は激減するでしょう。球根類は取引単価次第で動きそうなので「購入・値付けに協力して」頂ければ荷主側も出荷していくでしょう。ソリダゴ・チース等の草花類は多品目も含め減少傾向であります。
全体的に入荷が減少傾向にあるので早目の仕入対策を行うことが良いと思います。例を言えば、昨年は9日(土)・10日(日)の小売りが想像以上に売れて在庫を切らした店舗が多く11日(月)には相場が高騰したことも事実であります。

シェード栽培(生産者の皆さんはこんなに苦労して生産されています。)
花芽の作られる適日長は,夏秋ギクでは12時間程度です。そこで,開花時期が長日期になる3月上旬~9月上旬にかけて消灯する作型では,電照打ち切り後,短日条件にするためにシェードを行う必要があります。方法は,暗い時間が12時間程度になるように18:00~6:00あるいは18:30~6:30を目安にして,シルバーポリなどの遮光資材で被覆し,ハウス内部で新聞の文字が読めない程度の暗さにします。ただし,高温期は夜間にシェードを解放して通気を図り,暗期の温度が25℃以上にならないように管理します。 なお,シェード期間は花弁の着色期程度までで良いとされます。